毒グモパニックホラー『スパイダー/増殖』11.1公開決定 サム・ライミ監督&スティーヴン・キングも絶賛
第35回シッチェス・ファンタスティック映画祭で審査員賞を受賞したフランス発の毒グモホラー映画『スパイダー/増殖』が、11月1日より公開されることが決定。日本版ティザーポスターと場面写真2点が解禁された。
【写真】毒グモが繁殖・増大――! 映画『スパイダー/増殖』場面写真
パリ郊外の団地で暮らす、エキゾチックアニマル愛好家のカレブ(テオ・クリスティーヌ)は、ある日珍しい毒グモを手に入れる。日々、スニーカーの転売で稼ぐカレブは、同じアパートに住むトゥマニから注文を受けたスニーカーを渡す。その直後、原因不明の死を遂げるトゥマニ。警察は謎のウィルスが発生していると判断し、建物は封鎖され住民たちは閉じ込められてしまう。その裏で、カレブの毒グモが脱走し、彼が住むアパ―トで繁殖・増大して、次々と住民たちに襲い掛かる…。
監督は、1989年生まれの新鋭、セヴァスチャン・ヴァニセック。衝撃のデビューを果たした本作は、フランスのホラー映画において過去20年間で初となる初登場第1位を記録。約27万人を動員する大ヒットとなり、第49回セザール賞の最優秀新人監督賞と最優秀視覚効果賞にノミネート、第35回シッチェス・ファンタスティック映画祭の審査員賞を受賞した。ホラーの帝王スティーヴン・キングは「恐ろしく、気持ち悪く、よくできている」と絶賛。さらに、サム・ライミ監督から『死霊のはらわた』シリーズのスピンオフ作品の共同脚本兼監督のオファーを受け製作が決定するなど、ヴァニセック監督の快進撃が続いている。
本作は、毒グモの恐怖に怯える人間たちの姿を描くだけではない。フランスの郊外で生まれ育ったヴァニセック監督は、「郊外は犯罪が蔓延(まんえん)し不快である」とみなされる都市部からの差別問題を、自身の経験も踏まえながら作品に織り交ぜた。外見で判断され忌み嫌われるクモと、出身地だけで判断される郊外出身者との間に類似点を見出し、本作の構想に取り掛かったという。カメラワーク、キャラクタービジュアルなどの絵作りのアイデアは、監督自らの手で全てシナリオに書込み、低予算ながらも刺激的でエッジの効いた演出が光るパニックホラーが誕生した。
日本版ティザーポスターは、ヴァニセック監督が手掛けた本国ビジュアルの世界を踏襲したもの。苦痛の表情を浮かべる血塗られた顔面の先にあるのは、糸を垂らした“毒グモ”。そして、冷酷さを感じさせるブルーを基調としたデザインとなっている。
場面写真は、人々を死に至らしめる毒グモに恐れおののく女性の表情と、主人公カレブ(テオ・クリスティーヌ)が阿鼻叫喚の状態にいる姿を捉えており、恐怖と想像を掻き立てるものとなっている。果たして、蜘蛛と人間たちの闘いの先に待っているものとは?張り詰められた緊張感と予測もしない展開が観客を待ち受ける。
映画『スパイダー/増殖』は、11月1日より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開。