『ザ・モンキー』パーキンス監督自ら解説の“ヒッチコック風”動画登場 ホラーの巨匠との驚きの関係性も

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『ロングレッグス』のオズグッド・パーキンス監督が、スティーヴン・キングの短編小説を実写映画化した『THE MONKEY/ザ・モンキー』(9月19日公開)。この度、ホラー映画の巨匠アルフレッド・ヒッチコックと意外な関係性を持つパーキンス監督が、“ヒッチコック風”に作品を解説する特別映像が解禁された。
【動画】監督自ら映画紹介『THE MONKEY/ザ・モンキー』“ヒッチコック風”特別映像
スティーヴン・キングの短編『猿とシンバル』を基に、“ホラー映画の新たな巨匠”と言われ、日本でも高い評価を得た『ロングレッグス』のオズグッド・パーキンスが監督と脚本を務め映画化した本作。静かで不穏な空気の詩的なホラー作品が多かったパーキンス監督が、呪われた猿のおもちゃが引き起こす突飛な死をバリエーション豊かに描き、絶叫マシンのようなコミカルでポップな作品として創りあげた。
映画『めまい』(1958)や『サイコ』(1960)をはじめ数々の映画史に残る作品を生み出し、“サスペンスの神様”と称されるアルフレッド・ヒッチコック。サイレント映画の時代から、スリラーやサスペンス、メロドラマやラブコメディまで幅広いジャンルを手掛け、その巧みなストーリー展開、独自のスタイルやテーマ、サスペンスの演出技巧、モチーフが「ヒッチコック・タッチ」と称され多くの映画ファンを魅了した。
実は、パーキンス監督と彼の家族は、ヒッチコックと意外なつながりがある。監督の父で俳優のアンソニー・パーキンスは、ヒッチコックが監督を務めた映画『サイコ』で殺人鬼ノーマン・ベイツを怪演、強烈な印象を残した。またパーキンス監督自身も『サイコ2』で子役デビューを飾っている。
今回、そんな驚きの関係性を持つパーキンス監督が、“ヒッチコック風”に作品を解説する特別映像が解禁。
不穏な音楽と共に、部屋の奥で白衣姿のパーキンス監督がナイフを研ぐ音が響く、サイレント映画風の映像からスタート。部屋の中央には、白い布に包まれた“何か”が置かれている。振り返ったパーキンス監督はほほえみ、立ち上がって「どうもこんにちは。『ロングレッグス』監督でお馴染みのオズグッド・パーキンスです」とあいさつ。白い布を指差し「気にしないでくれ。彼は休んでるだけだ」と語りかける。
そして本作について「悪魔的で巧妙な物語」と語り、「主人公のハル・シェルボーンは何かと不運な堅物だ。彼の意思とは裏腹に、周りの人々が次から次へと死んでいく。首切り、内臓破裂、感電死、串刺し、割腹、虫の来襲、焼身、炎上、失血、転落死。つまり、誰しもが楽しめる何かがそこにある」と淡々と解説。
続いて丸い白い箱の上に手を置き「そうそう、本題は子ども時代に愛されていたおもちゃ。つまり猿のことだ。ほら、ねじを巻くとドラムを叩いて動き出すやつ。実はこの愉快なおもちゃには、独自の心がある。かなり極悪非道な心だ。さあ確かめてみよう」と語り、箱の中身を見て「可愛らしい。赤いベストと気まぐれな笑顔。まるで生きているようだ。彼をよみがえらせるために必要なのは…背中にある真鍮(しんちゅう)のねじを回すこと」と説明する。
その後ねじを手に「すべての原因には結果があり、結果のない行動はない」と意味深にコメント。そして箱に手を入れて「実演してみよう。ねじを回すだけだ。一体何が…」とネジを巻こうとするが、「いや、サプライズを台無しにするべきではない。あなたの目で確かめたほうがいい」と中断し、茶目っ気のある表情を見せる。
最後は「私と新しい旅に参加してほしい。魅力的な旅になるはずだ。まさにスリルと悪寒の宝庫で、死と四肢切断の心温まる物語だ。楽しい時間を過ごしたければお約束しよう。最高に面白い映画だ」と呼びかけている。
パーキンス監督が、自身に多大な影響を与えたヒッチコックを、自身の作品のPR映像で“ヒッチコック風”にオマージュする、不思議な運命を感じられる映像に仕上がっている。
映画『THE MONKEY/ザ・モンキー』は、9月19日より全国公開。
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