広瀬すず、幼少期の“死ぬかと思った”経験を明かす「いまだに思い出す」

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女優の広瀬すずが6日、都内で行われた映画『遠い山なみの光』公開記念舞台あいさつに出席し、“死ぬかと思った”経験を明かした。舞台あいさつには、二階堂ふみ、吉田羊、鈴木碧桜、石川慶監督も参加した。
【写真】鈴木碧桜から花束を受け取る広瀬すず 舞台あいさつの様子
本作は、2017年にノーベル文学賞を受賞し、『日の名残り』『わたしを離さないで』など、映画化作品でも非常に高い評価を受ける作家カズオ・イシグロが、1982年につづり、王立文学協会賞を受賞した長編小説デビュー作を、映画『愚行録』『ある男』などの石川慶監督が実写映画化。戦後間もない1950年代の長崎、そして1980年代のイギリスという、時代と場所を超えて交錯する“記憶”の秘密をひも解いていくヒューマンミステリー。
カンヌ国際映画祭「ある視点」出品をはじめ、海外で高い評価を受けてきた主演映画が、昨日日本でも公開された。広瀬は「カンヌから始まり、海外の方に観ていただく機会が多かった映画が、ようやく日本で公開になりました。やっとという気持ちです」と首を長くして初日を待っていたという。
広瀬が演じる悦子は物語が進むにつれて大きく変化していく役柄だ。広瀬は劇中で子どもを怒るシーンに触れ「いろいろな人から、想像以上に強く怒っていたと言われて『あれ、間違えた?』と思っていたんです」と今でも不安に思っていることを吐露すると、石川監督は「確かにすごく強いなと思ったのですが、いろいろなことを鑑みると『あ、そういうことか』と感じて、物語の大きなターニングポイントになったなと思えたんです」と広瀬の演技プランを肯定。広瀬はホッとしたようなはにかんだ表情を見せていた。
イベント後半には作品タイトルにちなみ「忘れられない記憶」についてトークが展開。広瀬は「子どものころに家族でお寿司屋さんにお昼ご飯を買いに行ったんです。私は先に戻ってきて車で待っていたのですが、みんなが来ないから、お店に戻ったんです。そうしたら私以外のみんなが車に乗って発車してしまったのが見えて…」というエピソードを披露。
幼いすず少女はその車を観た瞬間に「泣きながら車を追いかけたんです。まだ3~4歳ぐらいだったかな。もう『おしん』みたいな気持ちになって。いまだにその瞬間のことは思い出すことがあります。全然車が止まってくれない景色を夢で見るんです。フラッシュバックですね。本当に死ぬかと思ったんです」と、かわいらしいエピソードを披露して会場をほっこりさせていた。