1発のミサイルが米国に向けて発射された――キャスリン・ビグロー監督最新作『ハウス・オブ・ダイナマイト』キービジュアル解禁

関連 :
Netflix配信に先立ち10月10日から一部劇場にて先行公開されるキャスリン・ビグロー監督最新作『ハウス・オブ・ダイナマイト』より、キービジュアルと追加場面写真が解禁となった。
【写真】迫りくる恐怖への緊張感『ハウス・オブ・ダイナマイト』場面写真
本作は、『ハート・ロッカー』で女性初のアカデミー監督賞と作品賞を受賞した、骨太な社会派サスペンスを得意とするキャスリン・ビグロー監督の8年ぶりとなる長編映画。国家の頂点で揺れる選択と責任が、息をのむ緊迫感とともに描かれる政治スリラーだ。
1発の出所不明のミサイルが米国に向けて発射された。いったい誰が発射したのか、そしてどう対応するべきか…。今、時間との闘いが始まる。
イドリス・エルバがアメリカ合衆国大統領役を演じ、大佐役にはレベッカ・ファーガソン。さらに、ガブリエル・バッソやジャレッド・ハリスといった実力派俳優に加え、WNBAのスター選手であるエンジェル・リースもキャストに名を連ねている。
キービジュアルは、米国を標的としたミサイルとの死闘を描き出す。張りつめた空気をまとうその一枚には、レベッカ・ファーガソン演じるオリビア・ウォーカー大佐の緊迫した表情、任務に身を投じる軍人の背中、そしてイドリス・エルバふんするアメリカ合衆国大統領の沈痛な視線が刻まれている。誰もあらがえぬ運命の影を予感させるビジュアルとなっている。
追加場面写真には、オリビア・ウォーカー大佐がミサイルに関する膨大なデータを前に、崩壊寸前の政府機能を必死に支えようとする姿。そのまなざしには、国家を背負う者だけが抱く覚悟と苦悩が刻まれている。さらに、最前線で危機に立ち向かう少佐の鋭い視線に戦闘機パイロットの姿など、画面全体を覆うのは、極限の緊張と、秒刻みで迫り来る恐怖。
キャスリン・ビグロー監督は「私が子供だった頃は、原爆から身を守るための安全対策として、学校の机の下に隠れるんだと教わって育ちました。当時は原爆の恐怖がとても身近に感じられ、そんな対策が真面目に取られていたのです。 今日、その危険はさらに増しています。複数の国々が、文明社会を数分で終わらせられるほどの核兵器を保有しているにもかかわらず、一種の集団的な麻痺状態、つまり"想像もできない事態の静かな正常化"が起きているのです」と指摘。
そして「破滅という結末が待っているというのに、どうしてこれを"防衛"と呼べるのでしょうか。 私はこの矛盾に正面から切り込む映画を作りたかったのです。絶滅の影の下で生きながら、それについてほとんど語らない世界の狂気に深く迫るために」と今回の作品に込めた思いを語っている。
映画『ハウス・オブ・ダイナマイト』は、10月10日より一部劇場にて先行公開。Netflixにて10月24日より配信。