『シャイニング』は実話に基づいている? コロラド州の実在する恐ろしいホテルについて
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スタンリー・キューブリック監督による1980年公開の『シャイニング』。映画史上最高のホラー映画と名高い同作は、1977年に出版されたスティーブン・キングの小説を原作に作られたものとして知られ、実際に起きた事件を基にした作品ではないが、実は、キングがインスピレーションを受けたというホテルが実在している。
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同作は、コロラド州ロッキー山中にある人里離れたホテルで、閉鎖される冬の間暮らすことになった3人家族を追う物語だが、キングが自身のウェブサイトで明かしたところによると、彼が1974年に家族とともに宿泊したという、ロッキーマウンテン国立公園にほど近いスタンリー・ホテルからインスピレーションを受けたそうだ。
同ホテルがまだ夏季限定営業だった当時、シーズン終了間近に訪れたために、客は彼らだけだったといい、ものさみしい雰囲気が漂っていたようだ。幼い息子のジョーが消防ホースに追われて廊下を逃げ惑う悪夢を見た彼は、目が覚めてからたばこを1本吸う間に、この物語の骨組みを全て組み立てることが出来たという。
PEOPLEによると、コロラド州エステスパークに建つこのホテルは、1909年に開業。キングが訪れる以前から、超常現象が報告されていたようだ。現在は、原作の217号室(映画では237号室)を、カーペットの模様から緑色のバスタブまで、細部まで忠実に再現した「シャイニング・スイート」が用意され、毎日開催されるシャイニング ツアーで見学することが出来るそう。またキングの肖像画と、バスルームのドアを破壊する有名なシーンで使用されたオリジナルの斧も展示されているそうだ。
なお、映画『シャイニング』はこのホテルで撮影されていないが、キング自身が1997年にミニシリーズとして映像化した際には、スタンリー・ホテルで撮影が行われた。

