松本若菜×鈴木保奈美、NHK新ドラマ『対決』制作開始 理不尽に立ち向かう女性たちを描く社会派エンターテインメント
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松本若菜が主演を務め、鈴木保奈美が共演するドラマ『対決』(全5話)が、NHK BS4K/BSにて2026年春より放送されることが決まった。
【写真】医大の理事・神林晴海役を演じる鈴木保奈美
月村了衛の同名小説を渡邉真子の脚本で実写ドラマ化する本作は、幸せを願い、理不尽に立ち向かう女性たちを描く社会派エンターテインメント。
ある医大が入試の採点過程で女子の点数を意図的に下げているという衝撃的なうわさを耳にした新聞記者の檜葉菊乃(松本)は、独自の調査を始め、医大の理事である神林晴海(鈴木)に目をつける。
巧みに追及をかわす神林だが、突破口はそこしかないと考え、檜葉は粘り強く核心へと迫っていく。男性優位の社会で、無数の理不尽に直面してきた二人。それぞれの信念がぶつかり合い、敵対せざるをえない彼女たちの闘いの行方は、予想もしない展開を迎えるー。
主演の松本は「“女性は結婚や出産があるから戦力にならない”。昔よく耳にしたこの言葉に、女性である私自身も違和感を覚えました。変わらない、変えられない現実の中で、無意識に染み込んでいた実感もあります。性別を理由に、本来得られるはずの評価がいただけなかったり、選べるはずの未来が閉ざされたりするのは本当に残念なことだと思います。能力や努力の成果で評価されるべき場面が、属性や偏見によってねじ曲げられてきた。そのような体質が、長い時間をかけて根を張ってきたのだと感じます」とした上、「それでも世の中は、少しずつですが変わってきているように思えます。女性が一時的に職場を離れる時期があったとしても、長い目で見れば女性が社会にもたらす力はとても大きい。私はそう信じています。この作品を観てくださる方の心に、小さくても何か残っていただけるなら、菊乃を演じる私自身にとっても大きな誇りです」とメッセージを寄せた。
共演の鈴木は「誰と誰の、あるいは何と何の『対決』なのか、ということをずっと考えています。一つの出来事には関わる人の数だけ理由があり、理由の数だけ物語がある。一つの正解はなく、勝ち負けもない。霧の中を手探りで進むような、けれど確実に先に光は見えている。そんなイメージを保ちつつ取り組もうと思います」とコメント。
脚本の渡邉は「“正しい“世の中がいいに決まっている。だけど、それは誰にとっての正しさなのか。立場が違えば、物事の正しさも変わるものなのかもしれない。原作を拝読した時に、そんなことを感じました。月村先生が書かれた原作が放つメッセージは、大変感慨深くええ、今の時代にふさわしいもので、私も脚本を書かせていただくのに、とてもやりがいを感じるものでした」としている。
ドラマ『対決』は、NHK BS4K/BSにて2026年春より放送(全5話)。
※ 松本若菜、鈴木保奈美らのコメント全文は以下の通り。

