『イクサガミ』ヒロインも話題 藤崎ゆみあ、1st写真集未公開カット&インタビュー解禁
岡田准一が主演・プロデューサー・アクションプランナーの3役を務める話題のNetflixシリーズ『イクサガミ』で、ヒロイン・香月双葉役に抜擢された17歳の注目俳優・藤崎ゆみあ(※「崎」の正式表記は「たつさき」)。12月12日に初の写真集を刊行する彼女が、撮影で訪れたギリシャ・アテネや世界遺産メテオラで過ごした数日間を振り返るほか、『イクサガミ』の撮影エピソードについても語った。
【写真】ベッドにちょこんと座る姿がかわいすぎ 藤崎ゆみあファースト写真集未公開カット
――初めての写真集をギリシャで撮影することが決まった時、率直に思ったことはありますか?
藤崎:所属している事務所も、デビュー直後から「TV Bros.」の連載でご一緒してきたスタッフのみなさんも、「高校生のうちに写真集を出せたらいいね」と前から言ってくださっていて、私も実現したらいいなと思っていました。なので、本当に出せることになったと聞いた時は、素直にうれしかったですね。しかも、海外で興味を持っていた地域がヨーロッパだったのと、好きな食べ物がヨーグルトなので、ギリシャは行ってみたい国の1つだったんです。それと、メテオラは私の所属事務所の名前の由来になった世界遺産だということも知っていたので、「ついに行ける!」という思いでした。
――気になっていたギリシャへ実際に行ってみて、どういったことを感じましたか?
藤崎:ギリシャの人たちが、すごくフレンドリーで優しいということでした。私が持っていたカメラを見て「いいカメラだね」と言ってくれたり、歩いていて目が合うと笑いかけてくれたり、現地では話しかけられることが多かったですね。宿泊したホテルの従業員や、エレベーターで一緒になった人ともお話しましたし、タクシーの運転手さんも大らかで面白くて、会う人会う人、みなさんがとても素敵でした。
メテオラのお土産屋さんでは、いろいろと買い物をしつつ「修道院が素敵でした!」とお店の人に伝えたら、「これも持っていって」みたいに、ものすごくサービスをしてくださったんです。しかも、営業時間が過ぎていたのに、私たちが買い物をし終えるまで待っていてくれて、優しさを感じました。私たちがお店を出たら、スゴい勢いで片付けていましたけどね(笑)。
――行く前にギリシャの言葉を覚えたり、いろいろと調べたりといった準備もしていたんですか?
藤崎:事前にあんまり予備知識を入れず、現地に行ってみて気になったことを調べて深掘りする、みたいなスタンスだったんですが、現地ではギリシャ語でコミュニケーションをとることを目標にしていたので、「ヤーサス(こんにちは)」というあいさつと「エフハリスト(ありがとう)」というお礼の言葉は覚えていきました。ギリシャ語は英語の原型になっているらしいんですけど、響きとか言葉が似ているわけじゃないので、耳も慣れていなくて聞き取るのが難しかったですね。ただ、お礼だと「エフハリストーメ」が丁寧な言い方らしくて、その言葉はよく使っていました。あとは“ヤマス=乾杯”もご飯屋さんに入るたびに言ってました(笑)。
――確かに聞き慣れない言葉ばかりですね。では、写真集の撮影そのものはどうでしたか?
藤崎:アテネでは地下鉄やトラムで移動しながら撮影をしたので、良い意味でロケという感じではなく、気心の知れた人たちと旅をしているような感覚で、限りなく素に近い私が写っているんじゃないかなと思います。メテオラまでは電車とバスを乗り継いで5時間かけて行ったんですけど、長距離列車の一両が映画で見て憧れていた食堂車だったのがうれしかったですね。
その時、ギリシャコーヒーを初めて飲んでみました。普通のコーヒーは挽いた豆にお湯を注いで淹れますけど、ギリシャコーヒーはカップの底に豆の粉があって、直接お湯を入れるんです。なので、飲んでいくにつれて苦味が増していくっていう…。でも、おいしかったです!
それと、メテオラのふもとの街・カランバカにも泊まったんですが、ホテルのベランダから見えるメテオラの山々が圧巻で、その山に登ったときには奇岩越しに沈んでいく夕陽を眺めることができて、とても贅沢だなと感じました。メテオラの修道院の中は撮影禁止だったんですけど、独特の造りやスケールの大きさを目の当たりにして、「自分はどこにいるんだろう…!?」と不思議な気持ちになったりもしました。衣装と髪型もいろいろなパターンに挑戦していて、それもあって何だか自分じゃないような、知らない自分を見るような感覚もあったのかなって思います。
――旅の楽しみの1つに食事がありますが、ギリシャの料理はおいしかったですか?
藤崎:はい、ギリシャの料理が口に合ったのか、食べたもの全部がおいしくて。けっこう日本人好みの味付けなんじゃないかなと感じました。印象的だったのは、サラダに入っていた羊乳のチーズだったり、お米のような見た目のパスタに、お肉に、あとオリーブがすごくおいしかったですね。果物をその場で絞ってジュースにしてくれるお店もあって、そこのオレンジジュースはオレンジに直接ストローを差して飲んでいるのかと思うくらい濃厚な味でした。
一番食べたのは、やっぱりヨーグルトでした。ギリシャのヨーグルトは日本で売っているのとは違って、脂肪分が高くてまったりしていて、味もちょっと違うんですよね。フローズンヨーグルトも食べたんですけど、口当たりがよくておいしくて、日本にお店を出してくれないかなぁって思うくらい(笑)。ホテルの朝食で食べたヨーグルトもトッピングが豊富で、それだけでとても楽しかったです。私はハチミツと混ぜて食べるのが特に好みだったんですけど、どのホテルでも必ず朝食バイキングにヨーグルトが置いてあるので、毎朝しっかりと味わっていました。
――撮影で訪れたので駆け足だったとは思いますが、今回の旅そのものにはどんな印象がありますか?
藤崎:本当に何もかもが楽しくて、写真集の撮影というよりも豪華な修学旅行に大好きな人たちと行ってきた、みたいな感覚でした。そういえば、1日目に行ったご飯屋さんの店員の方が「僕は柔道をやっていたんだよ」って話しかけてくれたり、帰りの空港でも「日本のアニメが好きで、いつか行きたいと思ってるんだ」って言ってくれたりして、日本の文化に興味を持っている人が多いという印象も受けました。私も自己紹介がてら「日本で俳優をしていて、Netflixで全世界に配信されるイクサガミに出ているから見てね!」と宣伝してきたので、見てくれていたらうれしいですね(笑)。前から留学してみたいなと思っていたんですけど、今回ギリシャに行ったことで「いつか必ず、できれば10代のうちに行きたい」という気持ちが強くなりました。
――その『イクサガミ』ですが、スケールがとんでもないことになっていますね。藤崎さんは作品のヒロインにして岡田准一さん演じる主人公・嵯峨愁二郎の旅の相棒となる香月双葉役ですが、どんな人物だと解釈したんでしょうか?
藤崎:家族を助けたいという気持ちから莫大な賞金を求めて、“蠱毒(愁二郎や双葉たちが参加する、士族292名が繰り広げるバトルロワイヤルのこと)”に参加した双葉ですけど、やっぱり心の中では罪のない人や恨みのない人とは戦いたくないし、傷つけたくもないんです。だけど、それでも戦わないといけない状況に自分から身を置いたのもありますし、少しでも愁二郎さんや(清原果耶が演じる衣笠)彩八さんの役に立ちたくて剣を構える気持ちは、分かる気がしました。それと、人との繋がりをすごく大事にしていて、そこが双葉の芯の強さになっているんじゃないかなと私は思っているんです。
――それこそ愁二郎と一緒に戦おうとするシーンもありますが、剣の稽古は大変だったのでは?
藤崎:刀のお稽古は、撮影に入る4ヵ月くらい前からちょっとずつ始めたんですけど、岡田さんが「木刀を持って帰って、1日100回素振りしてね」って、サラッとおっしゃって(笑)。それで構え方とか動きとかを意識しながら振っていたんですけど、撮影に入ってみると『武家の出でもない双葉の振りがきれいすぎるのは、違和感がある』ということで、素人から段々と慣れていく感じに変わっていきました。よりリアリティーを求めたお芝居になっていくのが面白くて、私にとって本当に大きな経験になりました。国内はもちろん、ギリシャや世界の方々に見てもらえたらいいなと願っています。
――では、最後に『イクサガミ』で藤崎さんのことを知った人たちも含めて、写真集を手に取ってくれた方へのメッセージをお願いします。
藤崎:何度かお仕事でご一緒させていただいていたカメラマンの細居幸次郎さんとは、すでにお互いの距離感が分かっていたので、撮られている感覚が全然なくて。初めてのギリシャ、初めての写真集ということで、いろいろな“初めて”に対する素の表情が出ているんじゃないかなって、自分で見ていて感じました。そういう雰囲気がどの写真にも写っていますので、一緒に旅をしているような感覚も味わえる写真集になっていると思いますし、私にとってもすごく思い出に残る一冊になりました。
『藤崎ゆみあファースト写真集(仮)』は、東京ニュース通信社より12月12日発売。定価3850円
Netflixシリーズ『イクサガミ』は世界独占配信中。

