中村倫也、板垣李光人は「ちゃんと一癖あって良い」 今後の活躍にも期待「二役とか演じてほしい」
関連 :
板垣李光人が主人公役を務め、中村倫也が相棒役を演じるアニメ『ペリリュー ー楽園のゲルニカー』の東京プレミアが19日、都内にて開催。本作で初共演となった2人が、お互いの印象を語る場面があった。
【写真】メガネ姿も麗しい板垣李光人
武田一義による同名漫画が原作の本作は、太平洋戦争、すでに日本の戦局が悪化していた昭和19年9月15日からはじまった「ペリリュー島の戦い」と、終戦を知らず2年間潜伏し最後まで生き残った34人の兵士たちを描いたアニメ作品。心優しい漫画家志望の主人公・田丸均(たまる・ひとし)を板垣、頼れる相棒・吉敷佳助(よしき・けいすけ)を中村が演じる。
同イベントには、2人と共に原作者の武田氏も出席。自身の描いたキャラクターを板垣と中村が演じると聞いた時を振り返り、「板垣さんの顔と名前は知っていたけど、声が思い浮かばなかった」と武田氏。声を思い出すために板垣のYouTubeを見たそうなのだが「ナイトルーティーンでパンを作っている様子を見て、なんて田丸っぽいんだと思いました。すぐに担当の方に電話して“ぜひ板垣さんでお願いします!”と伝えました(笑)」と、あまりにもピッタリすぎて驚いたことを明かす。
一方、中村が演じた吉敷に関しては「声がかっこいい人がやれば、どなたがやってもその方なりの吉敷になると思っていた」という。しかし、実際に中村が演じているのを聞いてみると「思っていたものとはまったく違っていた」そうで、「かっこいいけど、それが全面に出るのではなく、彼のバックボーンにある素朴な好青年を表現してくれました。戦場にいる勇敢な吉敷とは別の側面があることをちゃんと感じさせてくれて良かった!」と絶賛した。
声で見事にキャラクターを表現した板垣と中村は、今作が初共演。お互いの印象を聞かれると、板垣は「以前にお会いしたことあったっけ? というくらいフランクでした。小学生の時によく遊んでいたお兄ちゃんと、久しぶりに会ったような感覚にさせてくれる方。田丸と吉敷は深い絆を築き上げていく間柄なので、相棒役が中村さんでありがたかったです」と感謝を述べる。
そんな板垣に対しての印象は、「ずっとかわいい子だなと思っていたけど、(共演して)かわいくて良い子だなということがわかりました」と明かした中村。それに加えて「ちゃんと“一癖”あって良い」と、いい子なだけじゃない板垣の魅力を感じ取ったとも語る。
これには武田氏も同意。板垣と一緒に取材を受けた際に「自分にとっての一冊」を話す機会があり、そこで板垣が挙げたのが「江戸川乱歩の短編集」だったそう。「江戸川乱歩を選ぶ子に癖がないわけない(笑)」と言った武田氏に対し、板垣自身も「中学生の多感な時期に江戸川乱歩に出会ってしまったから……」と納得。それを聞いて、中村は「今後が楽しみ。二役とか演じてみてほしい」と役者としての今後の活躍に期待をのぞかせていた。
映画『ペリリュー ー楽園のゲルニカー』は12月5日より全国公開。

