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堺雅人の一言に涙も 『VIVANT』“別班レディ”レイヤマダ、「寝言でも言えるくらいに」 初の本格芝居で長セリフ一発OK

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日曜劇場『VIVANT』田代久美子を演じるレイヤマダ
日曜劇場『VIVANT』田代久美子を演じるレイヤマダ(C)TBS

 シンガーソングライターとして培ってきた“耳”が、初挑戦となる本格的な芝居を支えた。TBSで毎週日曜よる9時から放送中の日曜劇場『VIVANT』第2シーズン。主人公・乃木憂助(堺雅人)らが所属する、自衛隊直轄の非公認組織「別班」。そのコーカサス地方担当・田代久美子を演じるのが、レイヤマダだ。演技経験がほとんどなかった彼女は、これまで培ってきた表現力をどう芝居に生かせるかを考えながら役作りに向き合った。中でも、現地に13年暮らす人物としてのリアリティを支えるアゼルバイジャン語のセリフには、並々ならぬ時間を注いだ。

【写真】ニカーブスタイルも話題になった田代久美子(レイヤマダ)

■「観たらドハマリ」一気見した『VIVANT』の世界へ

 なぜ自分にこの役が託されたのか。そこから始まった挑戦は、乃木との緊張感あふれる対峙へとつながっていく。取材中、その撮影を振り返りながら思わず涙を見せる場面も。さらに10月18日放送の第21話では、現地を知り尽くす田代ならではの働きも。徹底した準備の裏側と、撮影を通して得た手応えを聞いた。

――第1シーズンはどのようにご覧になっていましたか?

 正直に言うと…一気見でした(笑)。リアルタイムよりだいぶ遅れて見たんですけど、友人からずっと「レイちゃん絶対好きだから」「映画が好きなら『VIVANT』はハマるよ」って言われていて。実際に観たら、本当にドハマリしました。

 まず、とにかくキャストの皆さんが豪華ですよね。全員が主役として一作品ずつ撮れるぐらいの方々が、一つの作品にギュッと集まっている。それだけで最初は「あわわわ…」って(笑)。

 そこから大どんでん返しや裏切りが続きますが、ただ驚かせるだけではない。監督が大事にしている信頼や絆、愛情みたいな、人間の根底にある深い部分が見えるんです。「その奥にこういう思いがあったから、あの裏切りがあったんだ」と分かってくる。そこに深くハマっていく感じがありました。

――出演が決まった時は、どんな心境でしたか?

 最初は本当に信じられなくて、「どうしよう!」という感じでした。慌てて演技のワークショップに通おうかと思ったのですが、どんと構えて、自分がこれまでやってきた活動を100%生かして、「シンガーソングライターだからこそできる演技」を見せよう、と腹をくくりました。

■「ネイティブだと勘違いされるレベルに」語学を徹底研究

――田代久美子を演じる上で、役作りはどのように進めましたか?

 台本を読んだ時、作詞の作業と同じだなと感じたんです。私は歌詞を書く時も、登場人物の特徴や生い立ち、性格、恋人がいるのか、結婚しているのかまで設定してから始めることがあって。

 田代については、他の別班員と大きく違うのは「現地に住んでいること」だと考えました。2013年に「SOCAR(アゼルバイジャン国営石油会社)」に赴任している設定なので、劇中では13年も住んでいる。だったらアゼルバイジャン語は、「ここまでできればいいよね」ではダメ。「この人だけネイティブだよね」と勘違いされるレベルまで持っていかないと、劇としてのリアリティがなくなると思ったんです。

 田代はシンガポール国立大学にも通っているので英語もできる。アゼルバイジャン語が話せるなら、きっとトルコ語やロシア語も話せる。そう考えたら、語学に関しては“パーフェクトの超絶秀才レディ”でないといけないと思って、もう死ぬ気で勉強しました。

――具体的にはどんな準備を?

 最初はアゼルバイジャン語の入門テキストを取り寄せて、文法から始めたのですが、台本では「城の中の様子を教えてほしい」などと言っているのに、テキストは「これはペンです」みたいな調子で全然進まなくて。「一回このテキストはやめよう」と思って閉じました。

 そこからはアゼルバイジャンの番組を見漁って、先生が言ってくれたセリフの録音を一日中聞いて、スローにしたものも聞いて発音の特徴を捉えるようにしました。現地ではアゼルバイジャン語版の「カートゥーン ネットワーク」を流しっぱなしにして料理や洗濯をしながら聞いていました。

 撮影現場では通訳の皆さん全員に同じセリフを言ってもらって、録音して聞き比べました。人によって滑舌や息の引き方、癖が違うので、その違いまで知りたくて。暗記したから安心、ではなくて、舌の使い方、上アゴ、歯まで全部研究しましたね。

――発音をそこまで細かく追求したのは、音楽家としての感覚もあったのでしょうか?

 それはあったかもしれないです。音楽家として「どうしてもそこが気になっちゃう」という部分はあるので。

 でも、そこまですごく頑張ったのに、一番長いアゼルバイジャン語のセリフがあった、オルコ村の食堂の店主・ガジモフ(Gurban Ahmadov)との交渉シーンでは、私、ニカーブ(イスラム教徒(ムスリム)の女性が着用する目を除く顔と頭をすっぽりと覆うベール(布)のこと)をかぶっていて(笑)。「口元、見えないんかーい! 一番見てほしかったよお!」って(笑)。

 しかも友達から「あまりにアゼルバイジャン語が上手いから、あれ吹き替えでしょ?」「レイちゃん言ってないでしょ?」と言われまして。「私だよ! ガチで話してるからね! その場でしゃべってるよ!」って(笑)。でも、そこまで言ってもらえたのはうれしかったです。

――放送後は、どんな反響がありましたか?

 自分のファンや友人からも「応援してるよ」「頑張ってきて良かったね」と言っていただきましたが、一番メッセージをくださるのは『VIVANT』ファンの方々です。

 第1シーズンからずっと作品を好きな方たちが、第2シーズンから入ってきた私みたいなキャラクターに対して、「よくぞ我々『VIVANT』の世界に来てくれました!」みたいな、ウェルカムな応援メッセージをくださるんです。

 正直、最初は「自分の思う現地別班員はレイヤマダじゃない」と言われたらどうしよう、という怖さもありました。でも真逆で、「頼りにしています」「みんなを助けて!」って。画面の向こうの視聴者の方々の温かい言葉に、すごく背中を押されました。

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■主要勤務歴の長セリフも一発OK! 堺雅人のひと言に涙

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