堺雅人の一言に涙も 『VIVANT』“別班レディ”レイヤマダ、「寝言でも言えるくらいに」 初の本格芝居で長セリフ一発OK
――第18話では乃木と陸上自衛隊式の敬礼を交わし、先に自身の主要勤務歴を伝えるシーンがありました。堺さんとの共演はいかがでしたか?
絶対に緊張するのは分かっていた上に、監督から何か月も前から「堺さんはすごいよ」「寝言でも言えるくらいにしておいてね」とお願いされていたんです(笑)。「もちろん!準備してます!」と応じながらも、やはり怖かったです。
実際の堺さんはすごく朗らかで、少年みたいな方でした。アゼルバイジャンで約1ヵ月ご一緒したのですが、本番直前だから距離を取ろうとしていると、堺さんの方から話しかけてくださったりして。それでも本番になったら「蛇ににらまれた蛙」になるかもしれない。でも、新人だからこそ絶対にNGを出さないと決めていました。あの自己紹介のシーンもNGなく進められて、本当にホッとしたんです。
撮影が終わって、一度部屋に戻ることになった時に、堺さんが私のところに来てくださって、「相当練習されたんじゃないですか?」っておっしゃったんです。その一言で涙が出ちゃって。今も思い出すと(涙ぐみながら)…。
「NGを出さなくてすごいね」でも「長ぜりふ大変だったでしょう」でもなくて、「相当練習されたんじゃないですか?」って。そこまでの過程を見てくださったように感じて、グッときました。「相当練習しました」って、そのまま答えました(笑)。あの時は、本当に報われたような気持ちになりました。
――乃木と向き合う時は、どんな気持ちで演じていましたか?
緊張を通り越して、いい意味で“無双状態”でした。「何も怖くない」という気迫で。
役者としては堺さんに挑む気持ちでしたけど、田代としても奪還作戦を絶対に成功させなくてはいけない。しかも、自分が担当している国で起きている大事件だから、「私がトップの責任者なんだ」という責任感を持っている。その覇気は画面を通して見えなきゃいけないと思ったんです。
だから、「大物・堺雅人にビビっている新人のレイヤマダ」は捨てて、「乃木憂助に指示を出す現地の長」「この場においては櫻井さん(別班の最高司令官・櫻井里美/キムラ緑子)より上よ!」くらいの気迫でサポートしなきゃいけない。だとしたら緊張しているなんて言っていられない、という気持ちで挑みました。
■表舞台とためを張る裏方の描き方も魅力的
――今後、どんなところを楽しんでほしいですか?
『VIVANT』の面白さって、アクションやサスペンス、頭脳プレイ、AIを駆使するところなど、いろいろあると思うんです。私の中では“現場100”というか、実際に作戦を動かしている人たちだけを追うような描き方ではなくて、『VIVANT』では、その裏で同時に100%の力で仕事をしている人たちもしっかり描かれている。表には見えにくいけれど、同じ熱量で作戦を支えている。私はそこが面白いと思っています。
田代も裏方なんだけど、表舞台と“ため”を張れるくらいのいい仕事をしている。現地に13年住んでいるからこそ分かる、アゼルバイジャンにおける外国人の立ち位置や生活の感覚がある。田代のクレバーさと、「現地別班員が、普段日本にいる別班員を支える」という関係性を楽しみにしていただけたらうれしいです。
日曜劇場『VIVANT』第2シーズンはTBS系にて毎週日曜21時放送。
