『チェンジリング』リメイクか 監督候補は『シャーロック』のJ・ラヴァリング

名優ジョージ・C・スコットを主役に立て、ピーター・メダック監督が秀逸のサスペンス・ホラーに仕上げたカナダ発『チェンジリング』(80)。そのリメイク企画で、ベネディクト・カンバーバッチ主演のヒット海外ドラマ『SHERLOCK/シャーロック』シーズン3で監督を務めたジェレミー・ラヴァリングが監督候補に上がっているという。
【関連】傑作ホラー『チェンジリング』場面写真
『チェンジリング』は交通事故で妻子を亡くした作曲家ジョン・ラッセル(ジョージ・C・スコット)が主人公。家族と暮らしていた土地を離れ、ひとり古い屋敷に移り住んだジョンが、その屋敷で子供の幽霊に遭遇し、様々な怪奇現象に見舞われるというストーリー。
ラヴァリング監督は長編デビュー作となったホラー映画『In Fear(原題)』が現在アメリカでリリースされたのを受け、Fangoria.comとのインタビューに応じ、その中で『チェンジリング』のリメイク企画について語った。すでにトリートメント(作品の概略を記述したもの。詳細なあらすじなど)の執筆を終えているというラヴァリン監督。だが、自分が着手すべきか迷っているという。それというのもオリジナル版が非常によくできた作品だから。
元々仕上がっていたリメイク版の脚本を受け取り、よく書けていると思ったものの、自分が携わりたい作品でないとプロデューサーに伝えたらしい。すると脚本を書き直していいと言われ、自分向きの作品か確信がなかったため、まずはトリートメントを書くことにしたらしい。現在、トリートメントはプロデューサーらに渡っているという。
詳細は不明だが、ラヴァリング監督いわく「(オリジナル版と)同じプロデューサーたちが作りたがっている。非常に興味深いプロセスを経ているが、自分がやるべき作品か否か決断に迷っているところなんだ」とのこと。
『インシディアス』シリーズのジェームズ・ワン監督や『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』(12)ジェームズ・ワトキンス監督、マーティン・スコセッシ監督までもがファンであるというオリジナル版。そんな作品を自分がリメイクするのは少々腰が引けるという感じのラヴァリン監督だが、超人気ドラマ『SHERLOCK/シャーロック』最新シーズンの第1話の監督に抜擢されるほどだ。最終的にどう決断するのか、続報に期待したい。