「息ができない!」全米に広がるスローガン、その理由とは

黒人男性が警察官数人に取り押さえられ窒息死させられたのをきっかけに、アメリカで連日繰り返されている抗議デモ。その中で掲げられるスローガン「I CAN’T BREATHE!(息ができない)」の言葉が今、拡散されている。
【関連】セレブもスローガンに掲げる「I CAN’T BREATHE!」<フォトギャラリー>
「I CAN’T BREATHE!(息ができない)」は、手錠を拒否した黒人男性が、警官から路上に顔を押し付けられ、ぐったりするまでの間、訴え続けた言葉。ツイッターのハッシュタグに加えたり、マスクに書くことで事件の矛盾を訴える人々が急増している。
事件は一般市民だけでなく著名人の間でも波紋を呼んでおり、無抵抗の男性の死を悼み、ジョン・レジェンドやリタ・オラ、アジーリア・バンクスらもこのスローガンを掲げ、ソーシャルメディア上で抗議している。
アメリカでは8月にもファーガソンで無抵抗な黒人の少年が白人警察によって射殺される事件があったが、同事件とも警察官は不起訴。黒人社会を中心に警察や司法に対する反発が強まっている。