マドンナ、「女性の権利より同性愛者の権利の方が断然進展している」と発言

2月に開催されたアカデミー賞で主演女優賞を獲得した女優パトリシア・アークエットが、アメリカ国内の女性の権利平等を訴える受賞スピーチを行い話題になったが、ポップの女王マドンナも同意見のようだ。米・同性愛者向け雑誌「Out Magazine」とのインタビューで、「女性の権利より同性愛者の権利の方が断然進展している」と意見した。
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同性愛者のアーティストとのコラボレーションや政治運動、エイズ撲滅運動などで同性愛者の権利を擁護してきたマドンナ。「世間は女性に対するより、ゲイコミュニティーに対してより寛容だわ」と語り、ゲイコミュニティーや黒人のコミュニティーは前進してきたものの、女性たちはいまだにつけ込まれているという。「私にとって最後のフロンティアは女性たちよ」と、女性の権利のために闘う構えだ。
「女性たちは今でも一番取り残されている集団。変化を許されていないグループなの」とマドンナ。女性たちが成功するには、決められた型や態度、服装などに当てはまらないとならないという。「女性たちはいまだに大別される。ヴァージンかアバズレかのどちらかにしか選別されない。ある年齢になると、自分のセクシュアリティを表現することを許されず、独り身でいることも、自分より若い男性と付き合うこともダメ」。年下の若い男性ダンサーと付き合うたびに、マスコミやネット上でとやかく言われてきたマドンナの発言には説得力がある。
現在56歳のマドンナはニューアルバム「レベル・ハート」で新しい時代に突入したが、マドンナいわく、今の自分は「最新の昔からのマドンナ」だとか。今後も失速することなく、“最後のフロンティア”を開拓して女性のエンパワーメントに貢献してくれることだろう。