「地球外生命体を今後10年から20年で確認」NASAの科学者が声明

Mail Onlineによると、「地球以外に生命が存在すると示すものを今後10年のうちに、そして確固たる証拠を10年から20年の間に発見することができると考えている」と、NASAでチーフサイエンティストを務めるエレン・ストーファンが4月7日、ワシントンでの講演でコメントした。
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「調査をすべき場所、方法ともに把握できており、ほとんどの状況に対応できる技術を持っている」。太陽系物理学の暫定ディレクターであるジェフリー・ニューマークは「発見できるかではなく、いつ発見するかの段階だ」とコメントした。またストーファンは「ここで話しているのは、“小さい緑色の男の人”のことではなく、微生物の話だ」と付け加えた。
この発表のきっかけとなったのは、最近のNASAの調査により思いがけない場所から水が発見されたことだった。惑星科学のディレクターを務めるジム・グリーンは、最近の研究で、火星の北半球の50%がかつて1マイル(約1600m)もの深さを持つ海だった事が判明したと発表。同研究から、その海が12億年にわたり存在していたことも判明した。「生命体が複雑になるには長い時間が必要だと我々は考えている」とストーファン。
他にも、ハッブル宇宙望遠鏡を使用する科学者たちは、木星の衛生・ガニメデに塩水が存在し、2層の氷に挟まれる形で表面下に海が存在する強力な証拠を提出している。また、木星の衛生エウロパ、そして土星の衛星であるエンケラドスも表面下に海を持ち、そこには豊富なミネラルを含む岩が存在すると考えられている。
NASAによれば、生命の誕生に必要な3つの要素が揃っていると考えられるという。NASAが行う次回の火星探査は2020年を予定しており、過去の生命体の存在を示唆する物質を採取、地球に持ち帰り分析する予定だそうだ。