デヴィッド・ベッカム、恐喝拒否で評判が傷つく個人メールが流出

元イングランド代表のサッカー選手で引退後も注目を集めるデヴィッド・ベッカムが悪質なハッカー被害に遭い、恐喝を拒否したために個人的なeメールが流出されるという騒動が起きた。デヴィッドはロンドンを拠点にするトップクラスのサイバーセキュリティ会社を雇い、犯人の特定を急いでいるという。Mail OnlineやExpressなどが伝えた。
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ハッカーが狙ったのはもともとデヴィッドではなく、デヴィッドのPRアドバイザーであるサイモン・オリヴィエラ氏が携わるPR会社ドイエン・グローバル傘下のドイエン・スポーツだったとのこと。1860万通のメッセージと書類が流出したという。ネームバリューのあるデヴィッドは巻き添えを食らう形となり、集中砲火を受けることになった。
ハッカーは口止め料に同社に対して100万ユーロ(約1億1900万円)を要求したが拒否されたため、デヴィッドの関連メールの内容などをスポーツ版のウィキリークス「フットボールリークス」に流したとのことだ。
流出したメールの中には、デヴィッドが慈善活動を利用してナイトの称号を獲得しようとするが失敗し、オリヴィエ氏に表彰委員会について「彼らはくそったれの集団だ」といった悪態をつくようなメールや、ユニセフから寄付することを打診され、「あからさまに言ってきたことに腹が立った」と寄付を出し惜しみするメールがあったなど、デヴィッドの品格が失われるような内容だったという。
デヴィッドの代理人は本件について「今回の話は第三者のサーバーからハッキングされ、不正に加工された個人的なeメールから文脈を無視して抜き出された古い素材をもとにしており、意図的に不正確な内容を思い描かせるものになっています」としている。
ちなみにデヴィッドは2003年にOBE(大英帝国勲章)を受章している。