『西郷どん』18話、物語の舞台は奄美へ 吉之助はいかにはい上がるか

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NHK大河ドラマ『西郷どん』、今週放送の第18話「流人 菊池源吾」から、物語の舞台は奄美大島へ。冬の錦江湾に身を投げた吉之助(鈴木亮平)は奇跡的に生き返るが、藩命により「菊池源吾」という名でひそかに奄美に流される。鈴木はインタビューで、島に送られた時の吉之助について「絶望と自己嫌悪で、心は死に向かっていた」と語っていたが、そんな状態から「いかにしてはい上がるのか? 島の人たちとのふれあい、そして愛加那さんとの出会いを通じて、ゆっくり心が再生していく姿を見てほしいですね」と公式HPにてアピールしている。
【写真】『西郷どん』第18話フォトギャラリー
島に渡った吉之助は龍家の当主・龍佐民(柄本明)の世話になるが、気持ちはささくれ、島人たちを容易に近づけない。しかし、島人たちは驚くほど貧しい暮らしをしていた。島人たちが薩摩の過酷な支配により黒糖作りを強いられていることを、吉之助は島の娘・とぅま(二階堂ふみ)から教えられる。
鈴木は「ここまで吉之助さんを生きてきて、“吉之助ならこうする、こうはしない”の軸が僕の中で確立しつつあるんですけど、あえてリセットして島での撮影に挑みました」と、この回からの芝居を語る。
そして「島での日々を通じて吉之助さんがどう変わっていくのか、僕自身も楽しみに演じています。これまで見たことがないような“やさぐれ吉之助”も登場しますが(笑)、死の状態から立ち上がっていく魂の揺れ動きをどうぞ見守っていただきたいです!」とアピールしている。
先週放送の第17話「西郷入水」では、井伊直弼(佐野史郎)の主導による「安政の大獄」で幕府から追われる身となった吉之助と月照(尾上菊之助)は、京から逃れ薩摩にたどり着く。薩摩では斉彬(渡辺謙)亡き後、久光(青木崇高)の嫡男・茂久が藩主の座につき、斉彬の遺志を継ぐつもりだったが、斉彬の父・斉興(鹿賀丈史)が再び権力を取り戻し、幕府に従順な姿勢を打ち出す。斉興は、吉之助と月照に対し、幕府に刃向かうなど言語道断として、日向に追放する処分を下す。それは、実質的に処刑を意味していた。そんな時、大久保正助(瑛太)は吉之助の命を救うために斉興に直訴し、月照を切れば吉之助だけは助けるという案を引き出した。だが吉之助はそれを拒絶し日向へ。処刑を前に月照と二人で冬の海に身を投げる、という内容だった。
NHK大河ドラマ『西郷どん』第18話「流人 菊池源吾」はNHK BSプレミアムにて5月13日18時、総合テレビにて20時放送。