東京国際映画祭ジェムストーン賞受賞『さよなら、退屈なレオニー』公開
昨年の東京国際映画祭でジェムストーン賞を受賞したカナダ映画『The Fireflies Are Gone(蛍はいなくなった=原題)』が、邦題を『さよなら、退屈なレオニー』として、6月15日より公開されることが決定。日本版ポスタービジュアルが解禁された。
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2018年にカナダでスマッシュヒットを記録した本作は、自分がやりたいことも自分の居場所もみつからない、カナダの小さな街に住む17歳の少女レオニーの青春を描く。監督は、前作『The Dismantling(原題)』(2013)でカンヌ国際映画祭SACD賞、トロント国際映画祭国際映画批評家連盟賞を受賞するなど、カナダ映画界の新世代として注目を集めるセバスチャン・ピロット。
ヒロインのレオニーを演じるのは、2015年のトロント映画祭で「未来を担うひとり」に選ばれたカレル・トレンブレイ。第31回東京国際映画祭では本作で、輝きを放つ若手キャストに贈られるジェムストーン賞を受賞している。さらに、アーケイド・ファイアやRUSHなどカナダを代表する人気バンドの楽曲が劇中を彩る。
カナダ・ケベックの海辺の街で暮らす17歳の少女レオニーは、高校卒業を1カ月後に控えながら、どこかイライラした毎日を送っていた。退屈な街を飛び出したくて仕方ないけれど、自分が何をしたいか分からない。口うるさい母親も気に入らないが、それ以上に母親の再婚相手のことが大嫌い。レオニーが唯一、頼りにしているのは、離れて暮らす実の父親だけだった。
そんなある日、レオニーは街のダイナーで年上のミュージシャン、スティーヴと出会う。どこか街になじまない雰囲気をまとうスティーヴに興味を持ったレオニーは、なんとなく彼にギターを習うことに。夏が過ぎていく中、相変わらず口論が絶えない家庭、どこか浮いている学校生活、黙々とこなす野球場のアルバイト、それから、暇つぶしで始めたギター…。毎日はつまらないことだらけだが、レオニーの中で少しずつ何かが変わり始めていた。
解禁された日本版ポスターには、音楽プレーヤーを傍らに投げ出し、サングラスをかけて仰向けに寝転がるレオニーの姿が描かれている。「こんな青春じゃ終われない。」のキャッチコピーとともに、どこかじれったい17歳の夏を過ごす少女の心情を表現したビジュアルとなっている。
映画『さよなら、退屈なレオニー』は6月15日より全国順次公開。