いきなりGG賞ノミネート! 新星子役、スカヨハ相手に堂々たる好演『ジョジョ・ラビット』本編

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タイカ・ワイティティが監督・脚本・出演を務める映画『ジョジョ・ラビット』より、主人公の少年ジョジョに、母ロージーが“愛の力”を愛情たっぷりに伝える本編映像が解禁された。映画初出演となるジョジョを演じるローマン・グリフィン・デイビスが、母親役のスカーレット・ヨハンソン相手に見せる堂々たる演技に注目だ。
【写真】ローマンくん演じるジョジョ&スカヨハ演じる美しく聡明な母ロージー
本作は、第二次世界大戦下のドイツを舞台に、戦争への笑いによる風刺と共に、戦時下の人々の生きる喜びを描くヒューマン・エンターテインメント作品。監督・脚本、そしてアドルフ・ヒトラー役を、俳優としてだけでなく、メガホンを取った『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)を大ヒットへと導くなど、マルチな活躍で才能を発揮するワイティティが務める。
解禁された本編映像は、ロージー(スカーレット)が、“愛”という目に見えないものを理解出来ない少年ジョジョ(ローマン)に「愛は最強の力よ」と伝えるシーン。ヒトラー(ワイティティ)を空想上の友達にしてしまうくらい心酔し、「一番強いのはミサイルだ。次がダイナマイトで3番が筋肉。愛なんて見ても分からない」といっちょ前に反抗するジョジョだが、彼はまだ靴ひもすら自分で結べない若干10歳の少年だ。
そんなジョジョに対し、ロージーは「愛は目に見えなくても分かるわ。感じるの、痛いの。お腹の中で蝶が飛び回る感じ」と穏やかに伝えながら両足の靴ひもを繋ぐイタズラで応戦する。苦境の戦時下・ドイツにありながら、互いの言葉に愛が見え隠れし、ユーモアを忘れない親子のやり取りに希望を感じ、胸を打たれるシーンとなっている。
映画シーンを牽引する女優スカーレットと絶妙なかけあいを見せ、一歩も引けを取ることなく熱演している少年こそ、ワイティティ監督が「一目見た瞬間にピッタリだと思った」と一目惚れし、何ヵ月も続いていたこの役のオーディションを一瞬で終わらせたというローマンだ。今回が映画初出演ながら、本作での好演で、レオナルド・ディカプリオ、タロン・エガートンなどと並び、ゴールデン・グローブ賞の主演男優賞にノミネートされる快挙を成し遂げた。
ワイティティ監督はローマンについて、「自分の芝居にどんな気持ちで向かえば良いかをよく分かっている。これは場数を踏んだ役者でないとできないことですが、10歳のデイビスがちゃんとそれを考えているのは本当に驚くべきこと」と手放しで絶賛している。
映画『ジョジョ・ラビット』は2020年1月17日より全国公開。