苛立ち・苦悩・叛逆・支配―『アウェイデイズ』破滅へ突っ走る若者たちの予告解禁
映画
完成から11年を経て日本初公開される英国映画『アウェイデイズ』より、若者たちの苛立ち（いらだち）やむき出しとなった感情を映し出す日本版予告編が解禁された。
【写真】破れかぶれの青春譚『アウェイデイズ』フォトギャラリー
ケヴィン・サンプソンによる同名小説を映画化した本作は、1979年のイングランド北西部マージーサイドを舞台に、破滅的な若者たちと、日本ではほとんど紹介されることのなかった英国フットボール発祥の文化“Football Casual”＜カジュアルズ＞の黎明（れいめい）期を描く。
1979年、ポストパンク時代のイングランド北西部マージーサイド州バーケンヘッド。カーティとエルヴィスは≪Echo ＆ The Bunnymen≫のギグで運命的な出会いを果たす。2人の間には誰にも邪魔することのできない友情が芽生えるが、それは互いに引きつけ合いながらもどこか不安定で、いつ壊れてもおかしくないコントロール不能なものだった。
圧倒的な暴力とセクシャル、そしてロックンロールに満ちあふれた『アウェイデイズ』の世界。Joy Division、The Cure、Magazine、Echo ＆ The Bunnymen、Ultravoxの音楽をバックに、若者たちが自らのよりどころを探し、絶対的な者へ憧れを抱き、“族”の中で避ける事のできない運命にもがき苦しむ様をリアルに映像化している。
日本版予告編は、悪名高きTHE PACK（不良集団）に憧れる主人公カーティが、自分とは対照的なエルヴィスと出会い、次第に集団の中でのし上がっていく様が、疾走感とともに切れ味鋭く凝縮された激ソリッドな映像となっている。
映画『アウェイデイズ』は10月16日より全国順次公開。
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