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高島礼子&黒谷友香W主演『祈り』 美輪明宏、さだまさしのコメント到着

映画

映画『祈り ―幻に長崎を想う刻(とき)―』ポスター

映画『祈り ―幻に長崎を想う刻(とき)―』ポスター(C)2021 Kムーブ/サクラプロジェクト

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高島礼子

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さだまさし

 女優の高島礼子と黒谷友香がダブル主演する映画『祈り ―幻に長崎を想う刻(とき)―』より、舞台となる長崎市の出身で、劇中では被ばくした「マリア像の首」の声を担当する美輪明宏と、主題歌「祈り」を提供したさだまさしのコメントが到着した。

【写真】『祈り ―幻に長崎を想う刻(とき)―』美輪明宏による直筆メッセージ

 本作は、戦争の爪痕が色濃く残る昭和32年の被爆後の長崎を舞台に、焼け落ちた浦上天主堂に残るマリア像を人知れず運び出そうとする2人の女性を描いた人間ドラマ。明治の長崎市に生まれた劇作家・演出家の田中千禾夫が、戦争と原爆の悲惨さを後世に伝えていきたいと1959年に発表し、第6回岸田演劇賞、第10回芸術選奨文部大臣賞を受賞した戯曲『マリアの首‐幻に長崎を想う曲‐』を、初めて映画化した。

 被爆のケロイドを持つカトリック信徒・鹿役に高島、詩集を売りながら原爆の跡地で自分を犯した憎き男を探している忍役に黒谷がふんする。さらに、田辺誠一、金児憲史、村田雄浩、寺田農、柄本明、温水洋一ら個性派・実力派俳優陣が出演する。監督は『天心』『サクラ花‐桜花最期の特攻‐』『ある町の高い煙突』などを手掛けた松村克弥。
 
 主題歌には、さだまさしの「祈り」(新自分風土記I~望郷編~)を起用。くしくも浦上天主堂で市民コーラスの人々に協力してもらい収録した楽曲だ。さらに「被曝(ひばく)マリア像の首」の声を美輪明宏が務め、作品に神秘的な世界をもたらしている。

 美輪は「出演のお話を頂いた時、不思議な御縁を感じました。と申しますのは、戦前の私の養家先が、山里町202番地で、浦上天主堂の近所だったからです。今は平和町と町名が変わっておりますが、天使様の御引き合わせだと思い、お受けさせて頂きました。多勢の心ある方々に、ぜひ御らん頂きたいと思います」との直筆コメントを寄せた。

 さだは「日本人として、長崎人としてこの作品を心から応援します。はじめ映画音楽の相談にお出で下さったスタッフの皆さんが偶然僕の『祈り』という歌を気に入って下さったことから、光栄にも楽曲の提供をさせていただくことになりました。この平和の祈りが世界中に届くことを強く信じます」としている。

 映画『祈り ―幻に長崎を想う刻―』は、8月20日より全国公開。8月13日よりユナイテッド・シネマ長崎にて先行公開。

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