スペイン映画賞26冠! 修道院に通う少女たちの青春『スクールガールズ』公開決定
スペイン国内を中心に26もの映画賞を受賞したピラール・パロメロ監督の長編映画デビュー作『スクールガールズ』が、9月17日より公開されることが決定。併せて日本版のポスタービジュアルと予告編が解禁された。
【写真】スペインの修道院で学ぶ少女の成長物語『スクールガールズ』場面写真
本作は、修道院に通うセリアが、友人たちとの新たな経験を通して思春期への扉を開け、家族を、そして自分自身を知っていく様を描く。ベルリン国際映画祭への出品と新人監督賞、クリスタルベア賞へのノミネートを皮切りに、今日までスペイン国内を中心に26もの映画賞を受賞。名実ともに2020年のスペインを代表する映画となった。
監督・脚本を務めたパロメロ監督自身も4歳から修道院で学んでおり、本作には自身の体験が色濃く反映されている。監督は「極めて保守的なスペイン修道院の教育と、オリンピック開催の熱狂渦巻く、外の世界に溢れる刺激には大きなギャップがありました。しかし私たち―1992年当時の教育を受けた女性たちこそが、“勉強をし、独立して、なりたいものになれる”とはっきり感じることができた初めての世代だったのではないかと思います」と語る。
主人公セリアを演じるのは、主演デビュー作となるアンドレア・ファンドス。『ミツバチのささやき』のアナ・トレントを思い起こさせる存在感と印象的な瞳で、数々の新人女優賞にノミネートされ、スペイン映画批評家協会賞新人女優賞を受賞した。母親役にはゴヤ賞2冠のナタリア・デ・モリーナ。
予告編では、修道院に通うセリアが、転入生のブリサとの交流をきっかけに、新しい世界に足を踏み入れていく様が描かれる。しかし、仲間とのゲームの最中に「親がいなかったことはない」という言葉が放たれたことをきっかけに、セリアは母親から繰り返し聞かされた父親についての話に疑問を持つようになる。「人生はたくさんの真実と、少しの嘘でできている」というコピーは、思春期の入り口に差し掛かり、大きな秘密に向き合うセリアの歩みと発見を表しているかのようだ。
映画『スクールガールズ』は、9月17日より公開。