『六番目の小夜子』、初の舞台化 主演は乃木坂46・鈴木絢音
作家・恩田陸のデビュー作『六番目の小夜子』が、乃木坂46・鈴木絢音の主演で舞台化され、2022年1月、新国立劇場 小劇場にて上演されることが決まった。鈴木は舞台単独初主演。
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原作小説は第3回ファンタジーノベル大賞で最終選考まで残った作品。2000年にはNHK教育テレビにてドラマ化されているが、舞台化は初めてとなる。
舞台版のシナリオでは、小説の持つ空気感はそのままに、学校、演劇部という限られた時間・空間の中で起こる群像劇を、舞台、映像など各方面で活躍する若手俳優を中心に、ひやりとするような演出を交えながら描いていく。
総監督は、映画『リング0~バースデイ~』(2000年)や映画『おろち』(2008年)などを手がけた鶴田法男。脚本は小林雄次。演出は井上テテが務める。
謎の転校生・津村沙世子役を鈴木が演じるほか、演劇部部長の花宮雅子役を尾碕真花、「サヨコ伝説」の謎を追っていく関根秋役を高橋健介、演劇部の顧問・黒川先生役を森下能幸が務める。このほか、熊谷魁人、山内瑞葵(AKB48)、山本涼介、飛葉大樹、仲美海(劇団4ドル50セント)、大原由暉、志田こはく、花崎那奈、緑谷紅遥らが共演する。
高校3年生で演劇部の雅子が通う学校には「サヨコ伝説」という不思議な言い伝えがあった。3年に一度、生徒の中から選ばれる「サヨコ」は、3つの約束(始業式に赤い花を生ける、文化祭で「サヨコ」の舞台を上演する、次の「サヨコ」を指名する)を果たす。他の誰にも「サヨコ」であることを知られずに遂行すれば、その年は進学率の向上など、幸運が訪れる。
その六番目の年。始業式の朝、演劇部の部室に赤い花が生けられていた。そこに津村“沙世子”という謎めいた転校生が現れる。彼女は演劇部への入部を希望し、不思議な空気を残して去っていく。演劇部が文化祭の準備を進める中、部長の雅子は「サヨコ」の舞台上演に反対する。だが、演劇部の周囲で次々と不可解な現象が起きていく。どうやら、その中心には沙世子の存在が…。
舞台『六番目の小夜子』は、東京・新国立劇場 小劇場にて2022年1月7~16日上演。