フィル・ジョンストン 関連記事

  • リッチ・ムーア&フィル・ジョンストン監督、『シュガー・ラッシュ:オンライン』インタビュー

    『シュガー・ラッシュ』監督が最新作に込めた思い「友情こそネット社会を生きる力」

    アニメ・コミック

     アーケードゲームの凸凹コンビがインターネットの世界で冒険を繰り広げるディズニーアニメの最新作『シュガー・ラッシュ:オンライン』。かつてない壮大なエンターテインメントムービーを生み出したリッチ・ムーア&フィル・ジョンストン監督が、本作に込めた熱い思いとともに、アイデアを駆使した創作の舞台裏、さらにはディズニーキャラクター豪華共演を実現させた“秘策”についても明かしてくれた。@@cutter ゲームの世界では悪役だけれど心優しい大男ラルフと、好奇心旺盛な天才レーサーの女の子ヴァネロペ。大親友の2人は、ある日、レースゲーム「シュガー・ラッシュ」を操作するハンドルが壊れたことから廃棄寸前の危機に直面! ゲーム機を救うため、ラルフとヴァネロペは何でも手にはいるインターネットの世界に飛び込むが、そこは見るもの全てが刺激的で未知の領域だった…。 ●困難を極めたインターネット世界の視覚化  前作の『シュガー・ラッシュ』(2012年)、そして『ズートピア』(2016年)では、脚本家としてリッチ監督とタッグを組んできたフィル。今回は物語の執筆に加え共同監督としても名を連ねているが、「何だか権力を握った感じだね(笑)」とおどけてみせる彼に対して、リッチ監督は、「僕の方から声をかけたんだ」とニッコリ。「10年近く一緒に仕事をしている仲だが、『ズートピア』のときに脚本家以上の働きぶりを見せてくれたので、思い切って誘ってみたんだ。『監督の辛さを一緒に分け合わないか?』ってね。彼は心よく「イエス!」と答えてくれたよ」  最強コンビとなったリッチ&フィル監督は、今回、主人公の2人が冒険を繰り広げるインターネットの世界を見事に映像化しているが、このイマジネーションはどこから生み出されたものなのか。リッチ監督は、「壮大でありながら具体性のある世界を作り上げ、それを物語に適したシンプルな都市へと練り上げる、その作業が最も難しかった」と吐露しているが、フィル、そして美術のコリー・ロフティスの力を借りて、「地層を持つ惑星のような都市」を完成させた。  「東京やマンハッタン、上海、ドバイなどの大都市、それから万博などからもインスピレーションを得て、混沌としていながらもカラフルで美しい都市を生み出すことができた。一番の特徴は、古い層の上に新しい層が積み重なっているイメージかな。小さなインフラしかなかった昔のネット社会が根底にあって、上に行けば行くほど新しいエクノロジーが重ねられていくんだ。半年以上、いろんなアイデアを模索しながら、そういったメタファーを視覚化するのに凄く悩んだけれど、ようやくこの形が見えてきたときは心が弾んだね」とリッチ監督は当時を振り返る。  今回、ディズニーが開発した光レンダリングソフトウェア「Hyperion(ハイペリオン)」などが使われているそうだが、フィル監督いわく、「例えば、ラルフがある姿に“変貌”するシーンは1万体が必要だった。もし、あのシーンを前作でやろうとしていたら、いまだに公開できず作業をしていただろうね。つまり、この技術がなければ、これだけ多くのキャラクターを登場させることは不可能だったし、この規模の世界観を作り出すことはできなかった」と技術の進化に感謝しきりだ。@@separator●意外とスムーズだった奇跡のキャラクター共演  数多くのキャラクターといえば、本作には『スター・ウォーズ』シリーズのストームトルーパーやアイアンマン、ベイマックス、さらには白雪姫、シンデレラ、ベル(『美女と野獣』)、アリエル(『リトル・マーメイド』)、アナとエルザ(『アナと雪の女王』)など、総勢14名のプリンセスが一堂に会する。実写でこれだけのスターをそろえたら、ギャランティだけでもとんでもないことになるが、出演の交渉はスムーズにいったのだろうか。  これに関してリッチ監督は、「われわれも上の人間がどんな反応を示すのか全くわからなかったので、一か八か、何も言わず、いきなりアニマティック(動く絵コンテのようなもの)で提案したら、ものすごく気に入ってくれて。『もっとやってくれ!』と言われたときは、さすがに私も驚いたよ(笑)。『オーマイディズニー』というディズニーファンのためのサイトがあり、それを利用してキャラクターを大挙登場させることに成功したが、インターネットの世界だからこそ実現できた、まさに夢の共演だったね」と笑顔を見せた。  小さなアーケードの街を愛するラルフと、きらめくインターネットの世界にすっかり魅せられたヴァネロペ。本作で2人はさまざまな困難にぶつかりながら、自身の好きな道を、自分の足で歩き出すことに。「それは両方とも間違いではないし、僕たちが裁くようなことは決してしない。2人の生きる方向性は違うかもしれないけれど、友情は変わらず、むしろ強まっていくんだ。オンラインの世界で生きるわれわれ現代人は、とかく忘れてしまいがちですが、友情が生きる力を与えてくれることを、この映画を通して今一度思い出していただければ」。リッチ&フィル監督の熱い思いが、スクリーンを駆けめぐる。(取材・文・写真:坂田正樹)  映画『シュガー・ラッシュ:オンライン』は12月21日より全国公開。

あわせて読みたい

トップへ戻る

news_genre reco_personal filmography present cic civ info news_link news_match news_new photogallery photogallery2 ranking recommend drama_jp drama_os opening_this_week ranking_access