ISSA、「より自分らしく、ここから行けばいい」 木梨憲武&所ジョージ制作DA PUMP新曲を語る!
提供:DA PUMP『サンライズ・ムーン ~宇宙に行こう~』
昨年デビュー25周年を迎え、ヒップホップやストリートダンスのカルチャーへ一石を投じてきたDA PUMP。そんな彼らの新曲『サンライズ・ムーン ~宇宙に行こう~』は、木梨憲武がトータルコーディネート、所ジョージが作詞作曲を手掛けたことでも話題だ。しかし、なぜ木梨と所が新曲を制作することになったのか? その発端は、TBSラジオ『土曜朝6時 木梨の会。』での一幕にあったというが……。DA PUMPメンバー全員に、楽曲の制作秘話、注目ポイントなどを聞いた。
■音楽を通じた“繋がり”が生んだ新曲
――新曲『サンライズ・ムーン ~宇宙に行こう~』では、音楽の素晴らしさをまざまざと見せつけられました。音楽が本来持つパワーを受けて、改めてお聞きしたいのですが、みなさんにとっての音楽はどのようなものですか?
ISSA:「音楽」とは…自分と自分以外の人も元気にできるもの。僕は考えて理解できる楽曲もあると思うけれど、今作のように何も考えずに楽しめるのは本来の音楽の楽しみ方だと思うし、今作は「そういったものを感じられる曲に仕上がったな」と感じました。
KIMI:いちばんは楽しめるものだけど、普段出せない“自分が持ってないキャラ”を引き出してくれるのもよさかな。「バカになってもいいんじゃないか?」って気楽に、窮屈になっているものを解放するのもひとつなのかなと。
U‐YEAH:ん~、気がついたら音楽と一緒に生活してるんですよ。人生を通して自分には欠かせないもの。前向きになれる曲もそうだけど、へこんだ時に背中を押してくれる。いろんな場面の自分と一緒にいる状態が音楽なのかな。楽しい時も大切だけど楽しくない時も重要かな。
DA PUMP(左から)U‐YEAH、ISSA、YORI クランクイン! 写真:鎌田瞳
――コロナ禍で人と人が密に会って制作することができづらい中で、顔を会わせた楽曲制作ができる喜びも改めて感じました。
ISSA:この楽曲は、もっと楽に考えても大丈夫ですよ(笑)。
――そうなんですね(笑)。オトナの悪ふざけではないけれど、いたるところに“アソビ”を感じることができました。
KIMI:顔を会わせなくてもデジタルで音楽を作れちゃう時代にはなったけど、今作の制作現場のように生で会って、場の空気感で曲を作れることはすごく楽しかったです。本来はこういう姿なのかなって思いましたけどね(笑)。
――他のメンバーの方にも、引き続き音楽についてお話をうかがってもいいですか。
TOMO:音楽は常に自分に影響を与えてくれるものですかね。新しい音楽に出会うと、自分の踊りだったり、気持ちだったり、ファッションだったりが変化して自分が形成されるんですよね。今回の新曲でも楽曲ができるまでの経緯を見ていく過程で、元々気持ちはポジティブだけど「前に前に」っていうタイプではないので、「ポジティブに前進していくこと」を勉強させてもらったかな(笑)。
KENZO:音楽は自分の心を踊らせてくれるものですね。自分の心が弱っている時もエネルギーを与えてくれるし、楽しい時はより楽しくしてくれる。宗教・人種・言語・国境・性別すべてを取っ払ってひとつの空間にしてくれる大切なものじゃないかな。
YORI:このタイミングで言うのなら、いろんなものを繋げてくれるものですかね。今回のこういったコラボも、僕らにとってはすごい出会いだったし、繋がりだったので、KIMIちゃんに「ありがとう」って言いたいですね。
■2度目のチャンスでコンペに参加 「一般公募で応募させていただきました」
――先ほどYORIさんから感謝の言葉がありましたが、今回の楽曲制作の発端は、KIMIさんが木梨憲武さんの番組へ参加されたことがキッカケだったんですよね。改めて経緯を教えてください。
KIMI:はい。木梨憲武さんがやられているラジオ番組『土曜朝6時 木梨の会。』(TBSラジオ)のゴルフコンペオーディションがあったんです。そこに一般公募で応募させていただきました!
DA PUMP(左から)TOMO、KIMI、KENZO クランクイン! 写真:鎌田瞳
――一般公募でリスナーに紛れて登場したシーンにも驚きましたが、オーディションで一度、(コンペ参加の権利をかけたパターを)外されてましたよね?
KIMI:そうなんですよ! 一度は外したんですけど、木梨さんに「もう1回、ゴルフ場にパター持って来い。決めたら参加させてやるよ」って言われて参加できたんです。それで、その時ゴルフに来ていた所さんに木梨さんが、「DA PUMPの曲を作ってよ」って言ったのがきっかけです(笑)。
――すごいバイタリティですよね。そこから、とんとん拍子で楽曲のタイトルも決まったそうですね。
KIMI:「サンライズムーン」という言葉は、所さんが千葉のゴルフ場に向かうアクアラインを通っている時に、月と太陽が同じ空にあってそこからつけたんですよね。こうなるとは思っていなかったんですけど、こういうやり方も面白いし、僕らが普段接してない方たちと一緒に(曲を)作れる機会ってこの先多分ないんじゃないかなと。楽しみつつ勝手に進めちゃって…すみませんでした(笑)!
――グラミー賞で「最優秀グローバル・ミュージック・アルバム賞」を受賞された宅見将典さんがアディショナル・アレンジを担当され、さらには箱根駅伝で活躍した青山学院大学の陸上競技部の部員さんたちがコーラスに参加されたんですよね。
KIMI:青学の子たちは、たまたまその日ラジオのゲストで出演していたら、世田谷ベース(所さんの情報基地)に「お前らも来いよ!」と呼ばれて…完全にノリでした(笑)。でも、それはお2人からのサプライズプレゼント的な企みもあるんじゃないかと思っていて、そういう発想がどんどん膨らんでいった楽曲でした。
――人となりが出てますね。KIMIさんのラップパートはどのように誕生したのでしょうか?
KIMI:あそこはアレンジの時にはじめて呼ばれて、木梨さんに「ラップ入れてみろ」と言われたのが、あのワードなんですよ。本番じゃないですよ? そこから録り直す予定で、「HEY」とか「HOO」とかもその場で入れて、それが採用されました(笑)。
■自分たちは「なんでも屋」 基本的にNGはない
取材・文:後藤千尋/写真:鎌田瞳
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