河合優実&諏訪珠理、Amazonオーディブルで朗読に挑戦 『さよならごはんを今夜も君と』は「優しい気持ちになれる物語」
提供:Audible
世界最大級のオーディオブックおよび音声コンテンツ制作・配信サービス、Amazonオーディブル(以下、Audible)で、汐見夏衛の書き下ろし最新作『さよならごはんを今夜も君と』が配信される。本作は、書籍よりも先に音声で届ける「オーディオファースト作品」のAudibleオリジナル作品。「夜食」をテーマに展開する、悩みを抱えながら過ごす若者の日常をつづった心温まるストーリーになっている。そんな本作を朗読するのは、俳優・河合優実と諏訪珠理。地の文の朗読のほか、河合は物語の中心である女子学生・小春や、物語を取り巻く女性たちを、諏訪は物語の中心となる朝も昼も「夜食」を出す夜食専門店「お夜食処あさひ」の店主・朝日や、男性の登場人物たちを担当している。朗読作品への準備や作中の夜食の魅力、小説を耳で聴く楽しみについて二人に話を聞いた。
■あえて役を作りすぎなかった
ーー今回の作品は書籍よりも先に音声で楽しめる「オーディオファースト作品」です。朗読するにあたって、準備したことや収録中の感想を教えてください。
河合:今回は事前に入れ込みすぎるのも違うかなと感じ、家で声に出さず、ただただ読んで挑んだので、いざ収録が始まると、つまづくシーンもあって。最初の方はエラーを無くすために一度に読みきる分量ごとに目を通して確認してから朗読し始める方法で収録していました。ただ、その確認作業をしなかったときに、監督から「目で追いながら読んでいく方がよかったよ」と言われて、途中でやり方を変えたんです。やってみるとプランを立てるよりも、リアルタイムで感じたまま声に出してく方が、リアルな読み聞かせに近くなる良さを感じました。
諏訪:収録のスケジュール上、僕の方が先にとったのですが、まだ収録されていない河合さんの声をイメージしながらできました。というのも、河合さんとは以前もご一緒したことがあったのですが、声が好きだなと思っていたんです。だからこそ、難しさはありつつも、イメージしやすくて、相手が河合さんで本当によかったなと思いました。
河合優実
ーー音声のみで楽しめる物語とあって、衣装やキャラクター像も具現化されていなかったと想像します。お二人とも小春と朝日を中心に、さまざまなキャラクターを演じましたが、どのように区別し、どのくらい役を作り込んだのでしょうか?
河合:私は作り込みすぎずに挑みました。ただ小春以外の人物のセリフを朗読した箇所もあったので、その辺は若干トーンを変えてみる意識をしました。
諏訪:通常のお芝居の場合は、役に対してどういう人物で、どういう背景があるのかを細かく想像するのですが、今回は「小学生の男の子なら…」という風に一般的な小学生をイメージするだけに留めました。
河合:わかります。ざっくりとした情報で、あえて作り込みすぎない方がスムーズにできました。
諏訪:なんだか子供のころ、母に読み聞かせしてもらったときと近かったですね。キャラクターごとに、ざっくりとしたイメージで声色をほんの少し変える感じが。
ーー地の文があるなど朗読作品ならではの点もあったと思うのですが、どんな部分に気をつけて収録しましたか?
河合:わたしはセリフの部分で迷いました。普段、映像でお芝居をするときって、台本に書いてあるセリフ以外の音が入ってきたりして、言葉が明瞭じゃないこともあるんです。それは生きてる人の言葉がそうだから生っぽくていいんですけど、朗読になると、耳で聞き取りにくくなってしまうこともあって…。なので、いつもお芝居をしているときよりは感情を入れすぎないように、だけど地の文よりセリフパートの方が感情をのせるというバランスを意識しました。
諏訪:僕は耳心地の良さが大事かなと思いました。そこをまず意識して、会話のところはセリフだからと意識しすぎず、自然に生まれるノリをそのまま再現しました。
■「誰かに作ってもらいたくなる」癒され夜食は?
取材・文: 於ありさ/写真:小川遼
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