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『アナと雪の女王』日本でヒットした背景は「キャラクターと主題歌」への共感

アニメ・ゲーム

『アナと雪の女王』宣伝プロデューサーが語る、ヒットの背景 
『アナと雪の女王』宣伝プロデューサーが語る、ヒットの背景 (C)2014Disney. All Rights Reserved.

 全世界歴代興行成績8位を記録したディズニー映画『アナと雪の女王』。世界で一番遅く公開された日本でも公開31日間で興行成績は90億、動員数750万人を突破。今週末には100億円を達成することが確定した。この10年の春興行成績を塗り替えるまでになった日本でのヒットの理由を、ウォルト・ディズニー・ジャパンの宣伝プロデューサー・廣村織香さんに話を聞いてみた。

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 ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオが制作したアニメーションで、最大のヒットを記録している『アナと雪の女王』。現在公開中の日本でも破竹の快進撃を続けている。宣伝プロデューサーの廣村さんも「この作品に関わるスタッフ全員がこの作品を心から愛していて、なんとかヒットさせたいと頑張ってきましたけど、ここまでのヒットは予想外」と嬉しい悲鳴を上げているほどだ。世界でヒットしても日本でも同様の結果になるとは限らないもの。ここまで日本で受け入れらえた理由を「日本人が共感しやすいキャラクターとストーリー」にあるのではないかと廣村さんは話す。

 「ディズニー・アニメーション初のWヒロイン、あらゆる世代の人に響く物語、主題歌『Let It Go』など、ヒットの要因は多様にあると思いますが、ひとつ挙げるとするとアナと、雪の女王になっていくエルサのキャラクターに共感できることが、大きな要因ではないかと思います。姉のためなら自己犠牲をも厭わないアナの姿に感動を覚え、また姉のエルサが他人に隠し続けてきた本来の自分の姿を解き放ち、ありのままの自分を受け入れていく姿にカタルシスを覚える。キャラクターが恐れと向き合う姿や、自分より他人を思いやる深い愛情など、思いやりの文化が根付いている日本人の繊細な心の琴線に響いたのではないでしょうか」。

 エルサの心の解放を代弁しているのが主題歌「Let It Go」。第86回アカデミー賞で主題歌賞を受賞したのも記憶に新しい。主題歌は公開43ヵ国で歌われ、どの国でもサントラが軒並みヒット。日本版では、エルサの声を演じた松たか子が担当し、伸びやかで透明感のある歌声を披露している。心地よい歌声と日本語の歌詞のせいか、エルサの心の叫びが、すとんと胸に入り込んでくるようだ。

 「この物語のテーマやエルサの胸の内を代弁しているのが主題歌なんです。特に松さんが歌う日本語版だと、歌詞の内容がより深くわかるのでより共感しやすい。SNSの書き込みを見ていると“ありのままの自分”というフレーズに響いたとおっしゃってくださる方が多かったですね。物語とキャラクターの魅力を、主題歌を聴いてもらうことで伝えられるなと考えたのです。そこで、日本では、早い時期から主題歌の映像をWEBや映画館で流すなど、主題歌を多くの方に知ってもらう宣伝に力を入れました。すでに世界中で主題歌がブームになった後でしたので、思っていた以上に話題が拡がっていった。ヒットに繋がったのは、歌押しの宣伝が功を奏したのかもしれません」。

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