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『アナと雪の女王』日本でヒットした背景は「キャラクターと主題歌」への共感

アニメ・ゲーム

 字幕版で歌っているのは、エルサの声を担当した女優のイディナ・メンゼル。海外ドラマ『glee/グリー』でもおなじみのブロードウェイミュージカル女優だ。エルサの動きのアニメーションは、彼女の演技を基に制作されたそう。不思議なことに日本版を見ても、エルサの口調が日本語を話しているように見える。まるで松自身が演じているようなのだ。

 「アルファベットと日本語の五十音は文字数が違いますが、英語の母音の形に合わせて、日本語を当てはめています。台詞も歌のシーンも翻訳者とディレクターが、言葉をひとつひとつ厳選しています。その結果、日本語の口に合わせてアニメーションを作り直したようなクオリティの高いものが出来上がったのだと。この作品に限らず、ディズニー・アニメーションはどこの国でもどの作品でも同じ取り組みをしているんですよ」。

 時代に合った良質な物語、共鳴できるキャラクター、心に残る旋律など、作品の魅力はもちろんだが、制作や宣伝に関わるスタッフのプロフェッショナルな仕事ぶりなしには、ヒットはつくれないのではないだろうか。作品に関わるすべての人間が同じ方向を目指してそれぞれの能力を発揮したときに、このようなメガヒットが生まれるのかもしれない。(取材・文:小竹亜紀)

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