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なぜ増えた? 人気アニメキャラが一般誌の表紙に。その背景を探る

コミック

 また、『smart』(宝島社)、『販促会議』(宣伝会議)に『エヴァンゲリオン』の綾波レイといった具合に、原作を連載している出版社とは別の出版社の雑誌に、キャラクターが登場する場合があるが?
 
 「基本的に狙いどころは同じですが、すんなりと事は運びません。というのも、別の出版社のキャラクターなので、顔の向きや衣装、例えば、アニメ内での人気キャラクター2人を並ばせるのは、ごひいきの雑誌でしかやらせないとか(笑)、要は版元がOKしないと、いくら編集部がこうしたい、ああしたいと言ってもダメなんです。最終的に当たり障りない絵が仕上がってくる(笑)。自分のところが育てたキャラではないですから、結構な作画料は払っているんですが、しょうがないかなぁ、と」。
 
 別の関係者は、こんなエピソードを披露してくれた。
 
 「このアニメが流行っているから、そのキャラクターを表紙に! と、編集部が盛り上がって表紙をどうにか実現させるのですが、熱心なファンとは知識量が違うわけですよ。だから、このキャラが表紙になれば本が売れるだろうと期待するものの、このキャラは●●さんの描いたものではないとバッサリ。素人目には同じに見えても、ファンには誰が描いたかが重要で、結果的に部数に繋がらない。安易に表紙にするべきではないと学びました」。
 
 正直、芸能人より大変なことが多い、アニメキャラクターの表紙登場。諸刃の剣とはいえ、話題になることは必至のため、今後も脈々と続いていくだろう。次は何が登場するのか、楽しみにしたい。

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