トレンド変化の激しいコンビニ商材やアミューズメント施設の景品群。そんな中、2014年の“新トレンド”として注目を集めているのが「女性向けホビー商品」だ。そこで「Girls Memories 一生女の子宣言！」と「Little Magic」という、ふたつの女性向け新シリーズを立ち上げた株式会社バンプレストに、商品開発の背景や狙い、販売後の反応について話を聞いた。

　「私自身、キャラクターが大好きなまま、気づけばいい大人になってしまいました」と語ってくれたのは、株式会社バンプレストの鬼島明日香さん。そんな「キャラクター大好き」な鬼島さん自身が、今だからこそ欲しい！ と思うキャラクター商品を、同じように欲しいと思っている大人女子に向けて開発したのがアミューズメント景品の新シリーズ「Girls Memories 一生女の子宣言！」だ。

　4月からの第一弾では『美少女戦士セーラームーン』のフィギュアや関連アイテムを発売。6月からは第二弾『カードキャプターさくら』がリリースとなった。シリーズのサブタイトル「一生女の子宣言！」の言葉通り、女の子の気持ちをいつまでも忘れない女性すべてがターゲット。10代後半～20代女性を中心にしつつ、もう少し上の「お母さんユーザー」の存在も見逃せないという。

　「ベビーカーを押しながらクレーンゲームに挑戦する方をお見かけした時は嬉しかったですね。女性はいくつになっても女の子の気持ちを忘れないものなんだ！と思いました」（鬼島さん）

　バンプレストが今春から展開する女性向けシリーズにはもうひとつ、コンビニエンスストアを中心に人気を博す“一番くじ”の新シリーズ「Little Magic」がある。開発を担当した桑野和恵さんに話を聞いた。

　「友人との話の中で、『一番くじは知っているけど買うのに抵抗がある』ということを耳にしました。理由は『価格』と『商品内容』の2点。要は1回500円という価格が購買をためらわせ、フィギュアは飾らないからいらない、ということでした。ただ彼女たちもキャラクターものを買わないというわけではなく、“かわいいと思えば買う”というスタンス。そんな人に向けて、まだまだ一番くじは届けられていないと感じたのが『Little Magic』立ち上げのきっかけです」（桑野さん）