<閲覧注意>虫って食べたらおいしいの? 虫食いライター・ギリコさんに聞いてみた
ただ問題なのはそのテイストだろう。しかし「私が一番好きなのは、夏の終わりに桜の木に大量発生する桜毛虫。調理法はゆでるか蒸すか。齧ると桜の風味がして、オモチに挟んだら桜餅そのもの。ただし虫の味はささやかなので、動物性タンパク質と合わせると消えてしまうので気を付けて」と昆虫の味には太鼓判だ。
昆虫の調理法は他の食材同様、加熱が基本で「刺したり噛んだりで皮膚炎を起こす毒に関してはほぼタンパク由来の毒なので、加熱すれば分解されますが、神経系の毒は加熱しても分解されない。種類のわからない昆虫には手出し厳禁。食中毒の原因となる生食も絶対にやってはいけない」と強調する。
地球温暖化の影響で、まだまだ猛暑日が続く今年。せっかくだから、夏ならではの昆虫食も聞いてみた。「味もよく採取が簡単なセミですね」と即答しながら「成虫も軽い味わいで美味しいけれど、地中から出てくる瞬間の幼虫は身が詰まっていていい。揚げてから、砕いてアイスクリームにまぶすのもいいかも。ナッツのような味がするのでフレーバーとしてぴったり」と教えてくれた。実際にアメリカのアイスクリームショップにて、チョコレートでコーティングしたセミをトッピングされたものが発売されたこともあるそうで、なかなかの売れ行きだったらしい。
「夏は食材(昆虫)を確保するのに忙しくて」と充実した汗を光らせるギリコ氏は、2013年以降「各地で虫を食べるイベントが開催されたり、TV番組や記事などで昆虫食に関する企画も増えた」と昆虫食人口の増加を肌で感じている。
…さあ、あなたは食べますか、それともやめますか?
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