そんなモンドくんだが、「夏休みは遊んだりとか暴れたり」して過ごし、「ゲーム、サッカー、ドッジボールが好き」という小学5年生らしい一面ももちろんある。

　好きな映画を聞いてみると『ドラゴンボール』劇場版、『トランスフォーマー』とここまでは頷けたが、最後の一本に『シャイニング』を入れてくるあたり、やはり只者ではない。ちなみに『シャイニング』は「おじさん（ジャック・ニコルソン）が怖かった」が、「最後がカチカチになって面白かった」とのことで、何がモンド画伯の心をとらえたかは是非ご確認頂きたい（※この『シャイニング』のニコルソンを描いた迫力ある絵は写真でご確認いただきたい）。

　将来は「まだ決めてない」というものの、「いろんなところへ行けたりして楽しいけん、絵を描く仕事とかもしたい」というモンドくん。最近も「ゴッホはこないだ描いて、昔のそういう絵画的な人を描くのは初めてだったから楽しかった」と言うように、まだ10歳だけに描いていない題材も、初めて出会う体験もこれからたくさん待っている。

　イタリア語とフランス語で「世界」という意味を持つモンドくんが、今後自身の世界をどう広げていくのか、とても興味深い。（取材・文・写真：しべ超二）