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羽多野渉「一緒に収録することは重要」、鈴木あきえ&柿原徹也の3人が明かす魅力

アニメ

『サミーとシェリー~七つの海の大冒険~』羽多野渉&鈴木あきえ&柿原徹也インタビュー
『サミーとシェリー~七つの海の大冒険~』羽多野渉&鈴木あきえ&柿原徹也インタビュー クランクイン!

 数々の代表作を持つ人気声優の羽多野渉、柿原徹也、そして声優初挑戦となるタレントで女優の鈴木あきえという3人が日本語吹き替えを担当した映画『サミーとシェリー~七つの海の大冒険~』。ウミガメの大冒険を描いた本作で主人公のサミー(羽多野)、サミーの親友レイ(柿原)、サミーの憧れのヒロイン、シェリー(鈴木)を演じた3人に、アフレコ収録直後に話を聞いた。

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 初めてのアニメのアフレコを終えたばかりの鈴木は、開口一番「これまで生きてきて動かしたことのない筋肉を使いました」と苦笑いを浮かべつつも「最初は個別に収録するのかなって思っていたのですが、プロの方と一緒の空間で、掛け合いをさせていただいたのでずっとハラハラしていました。でも優しくリードしていただき楽しかったです。あとはヒロインがこんなハスキーボイスでいいのかという心配はありますが(笑)」とおどける。

 そんな鈴木の初体験に、羽多野は「普段TVから聞こえてくる声とは違いました。本当に初めてかと思うぐらい、ちゃんと声優さんでしたよ。僕らは10年以上声優をやっていますが、初めての現場は思い出したくない過去なんです(笑)。たった一行のセリフもちゃんと言えなくて……」と驚きを見せる。一方の柿原も「僕はうらやましかったですね」とつぶやくと「僕らって、長くこの仕事をしているので、声の出し方や気持ちの作り方などが体に染み込んでしまっているんですね。だから鈴木さんのように感情を素直に、そして生々しく表現することって僕らではなかなかできないんですよ」と鈴木を絶賛する。

 リップサービスも含んでいるのかな? という、うがった考えも頭をよぎったが、そんな思いを羽多野が否定する。「会話って生き物なんです。掛け合いは呼吸なので、一人で収録すると、相手がどんな呼吸でしゃべっているかわからない。だから一緒に収録するって重要なのですが、普段、タレントさんと一緒に収録できることって少ないんですね。でも、音響監督さんが『鈴木さんは初めてでも大丈夫! 一緒に収録した方が絶対いい作品になる』って判断したから、実現したんだと思います。とても魅力的にシェリーを演じていらしたと思います」。

 サミーとシェリーの心温まるロマンスは、作品の大きな見どころの一つだが、一方で、幼いころからの親友であるサミーとレイの掛け合いも多くのメッセージ性を含んでおり心を奪われる。羽多野は「僕はすごく面白かったですね。普段テレビアニメーションとかでは、僕らはライバル関係であることが多かったんです。でもこの作品では、お互い自分にないものを認めている関係性だったので、会話も面白かったし、演じていて楽しかったです」と感想を述べると、柿原も「今回はサミーのお話で、僕が演じたレイは、サミーを親友として支える立場。今まで、僕は成長する役が多く、見守ってもらっていたので、逆のパターンは新鮮でしたし、海外アニメーションということでテンポもよく楽しかったです」と満足そうな顔を浮かべた。

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