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羽多野渉「一緒に収録することは重要」、鈴木あきえ&柿原徹也の3人が明かす魅力

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 サミーは実直でひたむき、レイは奔放で自由気ままと個性は違うが、二人は固い絆で結ばれた親友。奇しくも羽多野と柿原は、同じ養成所で学び、多くの作品で共演するなど、サミーとレイの間柄とシンクロする部分が多く感じられるが、実際はどうなのだろうか?

 間髪入れずに柿原が「似ているよね」と同意を求めると、羽多野は「原音の映画ではサミーとシェリーの音程は、サミーの方が高くて、レイの方が低いんです。僕ら自身は、実際は僕が低くて、柿原が高音なんです。だから音程でキャスティングすると、逆なのですが、監督さんが中身の部分を見て、奔放さを持っている柿原がレイで、好奇心はあるのだけれどまじめなサミーは僕だってね(笑)。会話がリアルだったりするのは、お互い演じているキャラクターが自分に似ているからなのかもしれないです」と説明。柿原も「キャラクターいじりという意味では、(監督から)ダメだしがなさ過ぎて(笑)。これでいいのかな? でも信じよう! ってね」と伸び伸びと演じることができたことを明かした。

 作品の中には、多くのメッセージ性が含まれている。「サミーはシェリーのことをずっと思い続けるし、世界中の海を見たいという気持ちも持ち続けます。この作品を通じて一途な心の大切さを実感しました。最近、占い師さんに『恋愛面について、地に足をつけろ!』って言われたんです(笑)。私は地に足がついていたと思うのですが、サミーを見習いたいです」(鈴木)。「サミーが広い世界に出ようと思ったのは小さな出来事から。僕自身もアニメが大好きで、母親から何気なく言われた『声優になったら?』という一言が頭にあって、小学校4年生から声優になりたいってずっと言い続けていました。夢を一途に思い浮かべることが、自分を変えるきっかけになるのかなって、この作品に携わって改めて感じました」(羽多野)。

 さらに柿原は「レイという役をやらせていただけるのは、柿原に任せたら面白いものになるだろうという“信用”だと思うんです。それって今までやってきた結果からくるもので、“信用される”ことってすごい大切だなって。劇中のシェリーとサミーの間柄も、すべて“信用”の上に成り立っている。この作品はそんなことも伝えているんじゃないかな」と包括的に作品を捉えてくれた。

 柿原いわく「(日本語吹き替え版は)オリジナルを確実に超えていると思います」と自信の本作。「大切なものがいろいろ詰まっている映画。大人も子供も楽しめるので、難しいことを考えず、劇場に足を運んでほしいです」と羽多野が締めくくってくれた。(取材・文・写真:才谷りょう)

 映画『サミーとシェリー~七つの海の大冒険~』は10月4日より全国公開。

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