世界一のエアギタリスト・名倉七海、『進撃の巨人』を見て必殺技を研究
世界大会に向けて「日本人としての強みを生かす」というコンセプトの下、着物の衣装や殺陣を取り入れ、さらに「大技を入れるのが私のエアギターのスタイル」とブリッジやマシンガンプレイを練習し、フィンランドに飛び立った。
初海外だったという名倉は、「フィンランドの綺麗な街並みを目にし、夢心地だった」と、ショッピングや散歩を楽しんだそうだが、大会前日に見に行った最終予選で「国内大会で戦った日本人が1位で通過したのを見て、絶対に負けたくないと思った」と負けず嫌いのスイッチがオン。
世界大会のステージに立った名倉は「何千人ものお客さんに見ていただけると思ったら楽しくなった」と強心臓ぶりを発揮し、ファーストステージを首位通過。「海外の方に認めてもらって嬉しかった」と、さらにテンションを上げてパフォーマンスをしたセカンドステージでは同率首位となり、サドンデスを経て見事優勝。世界チャンピオンの称号を手にした。
当時の心境を「信じられなくて、夢の中で夢を見ているようでした」と表現し、「優勝できたのはメンバーやファンの応援のおかげ。最高な形で『ありがとう』を伝えることができてよかったです」と安堵の表情。
今後については「本物のギターを弾いてみたいという思いが現実となって、アーティストデビューさせていただくことになりました。エアギタリストとして、そしてギタリストとして頑張って行きます」と抱負を語り、優勝賞品のエレキギターの使い道を聞くと「もったいなくて使えないです(笑)。でもデビューしたらライブで弾いてみたいですね」と微笑んだ。名倉は吉田拓郎「こうき心」のカバーで年内にリアルデビュー予定。(取材・文・写真:風間直人)
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