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菅野美穂&小泉孝太郎『ベイマックス』インタビュー 「弟にライバル心あった」

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 一方の小泉演じたタダシについて「すごい自然だった。ピッタリだったよ~」と菅野は太鼓判。小泉自身も「一生に一度のことだと思って、完全燃焼させていただきました」と力強い言葉を紡ぐと「実生活でも弟がいるので、その部分では感覚的に役立ちました」と打ち明ける。

 さらに「普通、兄弟って幼い時はライバル心があるんです。僕も兄弟で野球をやっていたので、弟には負けてたまるかって気持ちがありました」と当時を振り返る。「でも、今回の役は年の離れた弟の設定。だから、ロボット工学についてのやり取りだけは、同じ土俵で切磋琢磨するライバルとして、少し冷静な感じを出したのですが、基本的には弟を見守るような兄であり、父のような感覚で演じました」と小泉は緻密な役作りで臨んだことを明かした。

 そんな二人に「ディズニー・アニメーションの魅力は?」という質問を投げかけると「名シーンと名曲があること」と間髪入れずに答えた小泉。「子供心と遊び心。理屈やうんちくじゃないから、心に残るものを作れるんでしょうね」と理由を説明すると、菅野も「ジョン・ラセターさんやドン・ホールさんなどディズニー・ビジネスを担う偉い方が、みんな作品を愛して、楽しんで仕事をしているんですよね。それが観ている側に伝わるんだと思うんです」と追随。作り手がまず作品を理屈抜きで愛し、その想いを映像に乗せる……。そんなエンターテインメントの原点がディズニーにはあるという。

 菅野、小泉ともに口をそろえて「完全燃焼できた現場」だと語り、数々の現場を経験してきている二人が「得難い経験ができた特別な場所」と位置づけた映画『ベイマックス』の日本語吹き替え収録。「37歳の私でも素直に感動できる作品」と菅野がアピールすると、小泉も「家族や恋人など、身近で当たり前に一緒にいる人と観て欲しいですね」と語ってくれた。(取材・文・写真:才谷りょう)

 映画『ベイマックス』は12月20日より全国公開。

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