『SAMURAI7』の主役・別所哲也、実は「昔、ミュージカルは大嫌いだった」
先入観を取り除き、面白いと思ったことをやる。シンプルな別所の考え方は、俳優業にとどまらず、映画祭やシアターの運営など幅広い分野に派生。マルチな方面での活躍が目立つ。「エンターテインメントを題材に、みんなでワイワイやって、感動を分かち合いたいってことが最大の動機ですね。世界中のショートフィルムをお客さんが喜んで観てくれたりするのはとても嬉しいことです」。
そんな別所が注目しているジャパニーズカルチャーは“昔話”だと言う。「『花咲かじいさん』や『浦島太郎』をはじめ、日本の昔話って普遍的なテーマなのに、ものすごく空想力を掻き立てる。ディズニーアニメに負けないモチーフを持っていると思うんです。あとは戦国時代に代表される時代劇も、二次創作の可能性を秘めていますよね」と目を輝かせる。さらに「『攻殻機動隊』みたいな世界観で、100億円ぐらい投じて世界発信できる作品を俳優陣や製作陣がタッグを組んで作るなんて夢がありますよね」と熱い思いは止まらない。
以前は「弟分としてついていけばよかった」という別所も、来年50歳を迎える。「年齢的にはみんなから兄貴って呼ばれるようになってきちゃいましたね」と照れ笑い。私生活同様、本ミュージカルでも、カンベエ役としてみんなの兄貴分を演じるが「戦う意味、生き死に、勝ち負けの本質は何なのかをドラマチックに、男臭く伝えていきたいです」と抱負を語ってくれた。(取材・文・写真:才谷りょう)
ミュージカル『SAMURAI7』は2015年1月17日~25日まで天王洲 銀河劇場にて上演。
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