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『アナ雪』レリゴーを音の専門家が分析、松たか子&May J.の歌声に独自ゆらぎ

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『アナ雪』レリゴーを科学的に分析、May J.&松の歌声に隠された共通点とは?
『アナ雪』レリゴーを科学的に分析、May J.&松の歌声に隠された共通点とは?(C)クランクイン!

 2014年、世界中を席巻した映画と言えば、ディズニー・アニメ『アナと雪の女王』。興行収入254億円を記録した要因のひとつに、主題歌「レット・イット・ゴー ~ありのままで~」を挙げることができる。今年のNHK紅白歌合戦でも特別にコーナーが設けられた話題曲には、人を惹きつける何か科学的な根拠がありそうだ。そこで、音のエキスパートである音響・音声の研究家、音響研究所所長・鈴木松美先生に、この歌がウケた理由を分析してもらった。

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 主人公・エルサを演じた松たか子と、エンドロールで流れるMay J.が歌う「レット・イット・ゴー ~ありのままで~」。ヒットの要因を“ありのまま“という心に響くフレーズのほかに、「楽曲が素晴らしいことが要因の一つ」と鈴木先生は提言する。

 「楽曲を分析してみると、音階が強い部分=フォルテと弱い部分=ピアニッシモの強弱があり、リズムがはっきりしていることを挙げられます。1分間に約120回のリズムを刻んでいるのですが、これはスイングがしやすいリズム。やる気を起こすとか、運動をしようというときの脳波ベター波が出やすいリズムでもあるのです。前向きに活動したくなるリズムですね」。

 「2つ目は、繰り返しによるメロディが割合に多いので、メロディが記憶にとどまりやすいこと。3つ目は、周波数帯域(音の高さ)に非常に拡大感があること。人間にとっては高音に聞こえる7000Hz(ヘルツ)という周波数を多用することで、透き通るような爽やかな歌声として私たちの耳に届く」と続ける。

 また、「音気を研究している妻の意見ですが、旋律で伸ばすところが多いこと。フレーズを伸ばすことで大きい声を出せるので、カラオケで歌うとストレス解消に繋がる。結果、自分の免疫力を高めてくれる。パワーをもらえる歌と言えるのだと思います」と付け加えた。

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