真田広之、アメリカ拠点の10年を振り返る「思うようにいかない日々も続いた」

スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を務めたSFミステリー海外ドラマ『エクスタント』。オスカー女優ハル・ベリーを筆頭に、国際派スターが勢ぞろいする中、大企業ヤスモト社の代表ヒデキ・ヤスモトを演じたのが真田広之だ。ハリウッドに渡り10年近くが経過した真田に、スピルバーグの魅力や、自身の現状などを聞いた。
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巨匠スピルバーグからのオファーを受け本作に臨んだ真田。錚々たるメンバーの中、物語の重要なカギを握る人物をミステリアスに演じているが「スピルバーグ製作総指揮らしい壮大なSFストーリーの中、近未来で起こりうるだろうテーマが、すべて家族のドラマに着地していくのが面白いですね」と作品の魅力を語る。
スピルバーグとは、以前、別のプロジェクトでコミュニケーションをとっていたという。「その時、リハーサルで演出を受けていたので、僕がどういう人間で、英語の演技がどのぐらいできるかということは分かっていたと思います。その上で声をかけていただけたのなら、彼を信じて飛び込んでみようと思ったんです」。
本作には、これまでのスピルバーグ作品の集大成といえるような物語の壮大さ、技術力、そしてテーマが詰まっている。「世界でも最先端のスピルバーグチームの現場。タブレットのような小道具にも技術がいかされていて、近未来のテクノロジーが体験できるんです」。さらに真田は「人間とロボットとの付き合い方や、発達した科学にルールが追いついていかないことによる倫理的な問題など、この現場にいるとリアルに感じられます」と作品に込められた崇高なテーマに言及。
そして「スピルバーグは、あれほどのポジションにいる人なのに絶対人に威圧感を与えませんし、クリエイティブなアイデアを思いついたときに見せるキラキラした目の輝きはまさに映画少年。スピルバーグチームの現場で演じられる喜びを実感しています」と感慨深そうに語ってくれた。
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