『艦これ』EDや声優楽曲も制作 チップチューンアーティスト・ヒゲドライバーに迫る

かつてファミコンなどのゲーム音楽で使われていた「ピコピコ音」を用いたサウンド「チップチューン」が盛り上がりを見せている。ニコニコ動画で大ブレイクし、現在は作曲家・編曲家として活躍するヒゲドライバーもまた、チップチューンシーンを牽引するアーティストの一人だ。最近はバンドを結成しデビューを果たすなど幅広い活躍を続けるヒゲドライバーの軌跡を追った。
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2005年頃からネット上で自作曲を発表していたヒゲドライバー。そんな彼の名を一躍有名にしたのは、2008年にニコニコ動画に投稿した「Hello Windows」という動画だった。Windowsの効果音だけを用いて制作された楽曲は、その高いアレンジ力と斬新なアイデアから瞬く間に大ヒット。
しかし、「Hello Windows」はいわば「一発ネタだった」とヒゲドライバーは笑う。彼の本来の作風は、ファミコンなどで使われていたピコピコ音を使った「チップチューン」というスタイル。ネットを中心にじわりと人気が高まってきているジャンルだ。
そもそも、ヒゲドライバーがミュージシャンを志したのは中学生のときだった。「ミスチルやゆずに影響を受けて、大学進学後はサークルでバンドを組もうと思ったんです。でもそれはできなかった」
本気でミュージシャンを目指していたヒゲドライバーにとって、大学のサークルでは満足のいく音楽活動はできなかった。そこで、一人でもできる音楽を探し求めた結果、出会ったのがチップチューンだった。
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