『艦これ』EDや声優楽曲も制作 チップチューンアーティスト・ヒゲドライバーに迫る
「あのピコピコした音が大好きなんです。最初はチップチューンというジャンルがあることも知らずに始めましたね。ピコピコサウンドとかファミコン風って呼んでいました」
ニコニコ動画での大ブレイクをきっかけに、ヒゲドライバーの名前は一気に広まることに。その一方で、彼自身は次第に行き詰まりを感じるようになったという。
「2011年くらいかな。CDを出してもそこそこしか売れなくて、ヒゲドライバーとしての限界を感じていたんです。そんなとき、声優の平野綾さんへの楽曲提供のお仕事をいただいたことがきっかけで、いろいろな仕事に挑戦することにしました。それまではチップチューンにこだわっていましたが、自分にできることを何でもやってみようと思ったんです」。
こだわりを捨てたことで仕事が急増。アニメやアイドルの楽曲も手がけるようになり、現在は仕事が途切れることのない毎日だ。TVアニメ『艦隊これくしょん ‐艦これ‐』のEDテーマ「吹雪」や、音楽ゲーム『REFLEC BEAT groovin!』の「打打打打打打打打打打」など、ますます活動の場は増えるばかり。
「依頼されて曲を作るのは大変だけど、いい経験になるし学ぶことも多いです。アイドルやアニメのファンにも自分の音楽を届けられるのは大きいですね。チップチューンの良さをもっと広めたいです」。
最近では念願のバンド活動もスタートし、4月15日にはバンドとして初シングルのリリースも決定。ヒゲドライバーの勢いは止まらない。(取材・文・写真:山田井ユウキ)
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