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J‐POP&アニソンのみでつなぐプロDJ、「DJ和」とは何者か?

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 「高校時代に友人と渋谷のマンハッタンレコードなどを巡っていて、大学時代にはDJブースのあるお店へ通い始めました。イベントにも顔を出し始め、本格的なデビューは2006年、渋谷の『eggman』でした。月1回だったのが頻度も多くなり“横の繋がり”も増えていって。2007年にレーベルのプロデューサーから声をかけられ、“オレ、何かできるかも?”と若さゆえの自信もあり、大学を辞めてDJ一本でやろう、と決意しました」。

 イベントへ顔を出し始めた頃には、J‐POPのみのスタイルを確立していたという。では、シーンを彩る一人としてブースから何を思うのか。DJとしての意識についても伺った。

 「J‐POPはリズムだけではなく耳から言葉も入るので、できる限り1番のみでテンポよく展開できるよう意識しています。また、プレイする場所によって演出も変えます。クラブは好きな時に音楽を聴いたりお酒を買いに行ったり、それぞれ“自由”を楽しんでいるのかなと。大きな会場だと席も決まっているため視線がブースへ集中するので、一体感をより強く意識しています」。

 オーディエンスの反応へ常に気を配るのも、彼が“プロ”であり続ける一つの証拠なのだろう。そして最後に、DJとして自身やシーンの将来に期待するものを尋ねた。

 「僕らがイビザ島のクラブへ憧れるように、海外の方が渋谷や秋葉原などに訪れるようになればいいなと。海外のイベントでは日本語を口ずさむ現地の方もいて、やっぱり嬉しいんですよ。公用語とか仰々しいことではなく、純粋に音楽から日本へ興味を抱く人たちの集まる未来があれば面白いですね。僕も一人のDJとして貢献したいと願います」。

 DJ和の最新MIX CD『J‐アニソン神曲祭り‐ハピネス‐』『J‐アニソン神曲祭り~まとめ~』は発売中。邦楽とDJの魅力を体現する彼の未来には、期待もふくらむばかりだ。(取材・文・写真:カネコシュウヘイ)

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