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新井陽次郎監督、ジブリで得たものを『台風のノルダ』へ「“未来がある”と感じて」

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 また、昨今問題になっているアニメ業界のハードワークについては「朝来て、夜帰るという普通のことが出来ていないという部分はあると思います。結構根性論的な……。でもクリエイターって時間があればあるだけ、クオリティを高めようとするので、なかなか難しいところがありますね」と本音も。「ただジブリはそういう部分はしっかりした会社ですし、コロリドもハードな部分は減らしていこうという方針。僕は温室で育っているかも(笑)」。

 本作では、主役の東を俳優の野村周平が務めるなど、メインキャストはプロの声優ではない。現在のアニメ界でファンが議論するテーマの一つでもあるが、新井監督は「生っぽい感じ、自然な感じを出したかったので、今回は俳優さんの起用がいいのかなって思ったんです。プロの声優かどうかというより、映像にあっているかどうかが重要だと思います」と自らの考えを明かしてくれた。

 監督を務める際「こだわる部分を決めてやりなさい」と助言を受けたという新井監督。しかし「やっぱり全部大切ですってなっちゃうんですよね」と苦笑い。そんな中でも「東と西条という二人の男子中学生が対峙するシーンはうまくやりたいなって思って臨みました」と見どころをアピールしれくれた。(取材・文・写真:磯部正和)

 映画『台風のノルダ』は6月5日(金)より3週間限定全国公開。

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