NARUTO&BORUTO親子初共演、劇場版アニメ新作の見所は「環境の変化」
そう火影としての意識を話す一方で、父親については、「10歳のときに30歳の人を見て、いつか自分もそれぐらい大人になるんだろうなって思っていて、30歳になったときに、『全く変わってないじゃん、自分』って、私は大概の人間が思うと思うんです。ナルトが12歳のときに、こんな火影になりたいとかあんな大人になりたいと思ったとしても、今のナルトはあんまり変わってないって本人も思っていると思うんです。だとしたら、父親というよりも、庇護したいという思いが強くなっているナルトがうまくいっていないだけの気がしたんです」と分析。
そして、2人の関係についても、「ナルトは困っていたんじゃないかな。ボルトが拒絶しているのだけはわかるから。拒絶している人間に『よっしゃ~!』っていく方法がわからなくなっている。だから、父親だと意識せずに、コミュニケーションの計り方を今、学んでいるんだという気持ちでやりました」と役柄への思いを明かした。
そんな関係性に注目しつつも、見どころとなっているのは「環境の変化」だと竹内は明かす。「(作中で)ボルトたちが遊んでいるのはゲーム機。ナルトもパソコンやっている。そういう中で忍という職業はどうなっていくのか。その過渡期を、違うビジネスを考えていくナルト世代の大人たちと、環境が変わった中で『忍』をどう捉えていくかを悩む子どもたちという、世代の話になっている。現代の私たちに近い感覚で、共感を得やすいと思うんです」。本作のキャッチコピーでもある「伝説を超えろ。新時代を駆けろ。」はこういった時代の変化をも表しているのかもしれない。(取材・文・写真:嶋田真己)
『BORUTO ‐NARUTO THE MOVIE‐』は8月7日より公開。
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