山本耕史『プリキュア』人気は“妻”から知る 男一人アフレコに「プレッシャーあった」
本作は、劇場版20作品目にして、初のミュージカル映画でもある。山本は、同じくゲスト出演する新妻聖子とともに、その歌声も披露している。山本と新妻が歌う楽曲「秘薬のレシピ」は、ロックでハードな曲調が特徴の一曲。
新妻とは、舞台『レ・ミゼラブル』以来、12年ぶりの共演になるが、「やっぱりうまいなって思った。だって、昔から抜群にうまかったもん」と、新妻の歌声について率直な感想を話す。そして、「僕の役は、ただ歌うというよりは役柄で歌う必要があったので、聖子ちゃんのばっちりした土台があって、やりやすかった」と、満足できるものに仕上がったようだ。
また、本作が涙をテーマにしていることから、泣いた出来事を尋ねてみると、「僕はあんまり泣くことないかな~。僕、あんまり映画も見ないんです。なぜなら、感動するから」と苦笑い。感動するものは見ない。そんなちょっと変わったポリシーの裏には、「映画で感動している場合じゃないと思う」という、哲学的とも言える信念がある。
「僕には、作られたものより、自分たちが生きていることの方が、重要。作品を見て感動するよりは、自分でドラマを起こしていこうと思うので、テーマが強すぎるのはあまり見ないんです。映画のCMで、来場者が泣きながら『感動が止まらない』とかコメントしているのは絶対見ない(笑)。だって、結果なんかわかるじゃないですか。謎めいていて、どうなるかわからないという作品だったら、見たいと思うけど」。山本の素顔を垣間見た気がした。(取材・文・写真:嶋田真己)
『映画プリキュアオールスターズ みんなで歌う♪奇跡の魔法!』は絶賛上映中。
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