ディズニーアニメ『ズートピア』は“甘くない現実”も描く、監督が明かすリアリティ

『アナと雪の女王』『ベイマックス』に続く、ディズニー最新作『ズートピア』がついに公開される。動物たちの楽園“ズートピア”を舞台に、警察官のウサギ・ジュディがキツネの相棒・ニックとともに、楽園の秘密を追うファンタジー・アドベンチャー作品だ。公開に先立って来日した、バイロン・ハワード監督とリッチ・ムーア監督に、作品への思いを聞いた。
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本作は、ディズニーの王道とも言える、動物を主人公とした作品ながら、これまで誰も見たことのなかった、“全ての動物たちが共存して生活している世界”を描く。ムーア監督は、コンセプトを聞いて一番興奮したのは、本作が「非常に深いテーマを扱っているということ」にあると振り返る。「お互いが食べ合うことなく進化を遂げてきた世界というのは、どういう歴史があって、どういう世界なんだろうということにすごく惹かれました。そういったストーリーによって、人間社会に共通するテーマを描けるのではないのかという可能性にワクワクしましたね」。
そんな思いで作られた動物たちの世界は、一方で、人間世界の縮図ともとれる世界になっている。「動物たちの世界とはいえ、人間社会と似ている。それは、都市の景観を取り入れているのもあります。アメリカだけでなく、世界各国の都市から様々なインスピレーションを得て、非常に国際色豊かな都市を作り上げていきました。ただ、ストーリーは非常に普遍的なテーマを語っていると思います」と、ハワード監督は明かす。
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