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原作・奥浩哉『GANTZ:O』は「漫画を越えてる」、“モブ”も手を抜かない

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 個性的なキャラが揃う大阪チームは、100点を何回も取っているメンバーが強力な武器を携えて登場する。「大阪編は少年誌っぽいノリを目指して、強い敵と強い味方がどんどん出てきて戦い合うようにしました。敵も100点かもしれない奴が現れますし、ヒエラルキーを作ろうと思って何回もクリアしている強い奴をたくさん出てきます。実験的な試みでしたが、やってみたら人気が出ました」と回想。「結局、描いていくうちに強い敵がインフレを起こして、キャラも増えて“コイツとコイツの戦いも描かなきゃ”とやってたらすごく長くなってしまいました」と語る。

 「実験的」と口にした理由を問うと、GANTZ最後の戦いである「カタストロフィ編」を大阪編の時点で「意識していた」と言う。「先に思いついたのがカタストロフィ編です。GANTZの玉が世界中にあると考えたときにアメリカやイギリス、イスラエルなどにもあるという感じで考えていました。その手前でクッションを置くために“日本の中で置くならどこだろう”と考え、道頓堀が戦いの舞台にいいなと思って大阪を選びました」。

 もし「予算が潤沢で、制作にたっぷり時間をかけていい」と言われた時に『GANTZ:O』のように映像化したいのはどのストーリーか。「もちろんカタストロフィ編。たぶんあれを全部やろうと思ったら300億円くらいかかる。ハリウッドでも無理かもしれませんね」と笑った。(取材・文・写真:桜井恒二)

 映画『GANTZ:O』は10月14日公開。

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