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河西健吾&岡本信彦、声優にとって30代とは?『3月のライオン』へ熱意明かす

アニメ

 河西は「声優というのは、役に決まるのは一人という世界。そこで外されると、どうして自分じゃなかったんだろうとどうしても考えてしまいます。ライバルとして周囲を見てしまう時もあるので、それが負けん気になっているのかもしれません」とシビアな世界で生きる心境を吐露。「脚本を読んだ時に、岡本くんと二海堂のイメージがかけ離れていたので、どうやるんだろうと思っていたんです。そうしたら、ビタッと見事に二海堂になっていた。他の現場でもいろいろな役をやっているのを見ますが、必ずそこに“生きている”と思わせる演技をする」と熱くリスペクトし合って、作品に挑んでいた。

 確かな信頼感で結ばれた彼らは、同世代の間柄。声優業に励む上で、お互いに30代という年齢を充実とともに迎えている。河西は「僕はあまり人と触れ合うのが上手な方ではないのですが、作品を重ねるごとに話をできる方が増えていくのがすごく楽しいです。作品づくりという同じ方向に向かっていることで、いろいろな話をできることもある。そういった出会いが今の僕を支えてくれています」とキャリアを重ねて、出会いの大切さを実感しているという。

 岡本もこの10月で30歳になる。「20代後半から33歳くらいまでは、役者としても男として脂が乗るから楽しいぞと、先輩方に言われてきました。今、本当にそうだなと思っていて。台本の読み方も変わってきました。このキャラクターが伝えたいことはなんだろうという選択肢が増えてきたり、以前は読み取れなかったことが見えてきたりと、自分の能力値が上がっている感じがするのが楽しくて。一つ一つの作品と向き合ってきたことが、力になっている感じがすごくしているんです」と目を輝かせる。「でももう一つ先輩から言われているのが、35歳を過ぎると、能力値は上がっても体のステータスが下がっていくと(笑)。とにかく頑張るしかないですね!」。(取材・文・写真:成田おり枝)

 『3月のライオン』はNHK総合にて毎週土曜日23時より放送中。

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