中山優馬「蛙のルールを真剣に話し合った」 蛙の世界を写し取った作品で主演に意気込み
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俳優の中山優馬が23日、神奈川県内で行われたKAAT神奈川芸術劇場プロデュース『蛙昇天』囲み取材に、矢崎広、音月桂、演出のウォーリー木下と共に出席。蛙の世界を写し取った作品に出演することについて「こんなに蛙に向き合ったことはありません」と明かした。
【写真】奇抜な役衣裳で登場した中山優馬
本作は、米ソ冷戦激化の時期を背景に、シベリア抑留者の帰還をめぐって当時の日本社会を揺るがせた実際の事件をテーマに木下順二が書き下ろした作品で、誠実に生きたいと願った青年が、苛烈な政治的対立の抗争の場に引きずり込まれ、ついに自ら命を絶つに至った事件を、寓意あふれる蛙の世界に写し取った傑作。中山は真実を伝えようと立ち上がるも、世間の波に翻弄される主人公・シュレを演じる。
中山は「稽古の初日から今日まで、こんなに蛙に向き合ったことはありません、というような時間を過ごさせていただいた(笑)」と回想。「ウォーリーさんを中心に蛙の可能性というか、無限の可能性を探しながら。今ではその無限の可能性を信じて、楽しんでみんなで苦しみながら最高の日々を過ごしてきました」と口にし「とんでもないエンタメが生まれた瞬間をみなさんに見届けてほしいと思っております」とアピールした。
台本を読んだときの感想を中山は「せりふが多い、と思いました」と明かし「美しい日本語がたくさん並んでいて、普通に生きている中では言語化が難しい感情をすごく深く言語化していて。なるほど、と唸った瞬間でした」としみじみ。稽古では最初に全員でルールを作ったそうで「相手の蛙が何かしたら無意識のうちにやってしまう、とか、誰かが歩き出したら習性として意識をしなくてもついて行ってしまうとか。『蛙ってどういう行動原理なんだろう?』というところを、みんなで噛み砕いて意見を出しながらルール作りをしました」と稽古期間を振り返った。中山は「そのルールがなかったら今日はなかっただろうな、と思うような日々の連続だった」とそのルールの重要性を実感している様子を見せ「蛙のルールを真剣に話し合ったあの時間が愛おしいです(笑)」と笑った。
蛙と向き合う中で一番大変だったことは「視野が広いこと」だという。今作では相手の目を見て話すことがほとんどないそうで、中山は「それは蛙がある程度の視野を捉えているからなんですけど、そういうことは初めての経験で」と打ち明けた。最初は無意識に目を見てしまうことがあったというが「それを訓練していくと、逆に目が合うと今ではちょっと恥ずかしくなるくらい(笑)」と告白。私生活に影響はなかったのかと聞かれると「前作の舞台をやらせていただいたときに、もうこの稽古をやっていたんですけど、第三舞台の長野里美さんに『優馬、蛙みたいな顔になってきたね』って言われました(笑)」と答えていた。
KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『蛙昇天』は、10月24日~11月8日、神奈川・KAAT神奈川芸術劇場にて上演。
【公演概要】
舞台『蛙昇天』
10月24日〜11月8日 KAAT神奈川芸術劇場<ホール>
■作:木下順二
■演出:ウォーリー木下
■出演:
中山優馬 矢崎広 音月桂 中村里帆 市川しんぺー
久ヶ沢徹 町田マリー 百瀬朔 白又敦
北川結 内海正考 中村駿 塚越志保 肥田野好美 米原有我
神保悟志 温水洋一
■演奏:西村直晃 成田七海 清田瞬
■スタッフ
音楽:トクマルシューゴ 西村直晃
振付:北川結 仁科幸(モモンガ・コンプレックス)
美術:松生紘子
照明:松本大介
音響:星野大輔
衣裳:西原梨恵
ヘアメイク:新井健生
演出助手:友花
舞台監督:川除学
制作進行:ycoment
宣伝美術:永瀬祐一
宣伝写真:西村淳
宣伝衣裳:藤崎コウイチ
宣伝ヘアメイク:新井健生