ホウ・シャオシェンを支えた“脚本家”目線で描く 台湾ニューシネマ時代つづったエッセイ発売

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2021年4月7日 20:00
ホウ・シャオシェンを支えた“脚本家”目線で描く 台湾ニューシネマ時代つづったエッセイ発売
『冬冬(トントン)の夏休み』の脚本を練っているチュー・ティエンウェン& ホウ・シャオシェン  写真提供:朱天文

 4月17日(土)から新宿にあるK’s cinemaでスタートする特集上映「台湾巨匠傑作選2021―侯孝賢監督デビュー40周年記念 <ホウ・シャオシェン大特集>」の関連書籍『侯孝賢と私の台湾ニューシネマ』(竹書房)が、4月1日(木)に発売された。


■全79点もの写真を収録

 今回発売された『侯孝賢と私の台湾ニューシネマ』は、ホウの陰で、何十年にもわたり彼の創造を支えてきた作家で脚本家のチュー・ティエンウェンが手掛けたエッセイ集。

『侯孝賢と私の台湾ニューシネマ』(竹書房)
 1983年の『風櫃(フンクイ)の少年 』から2015年の『黒衣の刺客』まで、ホウのすべての作品の脚本を担当したチューが、80年代台湾で起こった奇跡の映画ムーブメント“台湾ニューシネマ”の時代を、回顧ではなくまさにその当時の当事者の目線から描いたエッセイが集められている。

『台北ストーリー』の劇中衣装を洋服店で物色中のチュー・ティエンウェンとエドワード・ヤン 写真提供:朱天文
 題材は、ホウの友であり良きライバルでもあったエドワード・ヤンから、いまや世界的に知られる録音技師のドゥー・ドゥージーまで多岐にわたる。

 また、チュー個人が所蔵している貴重な写真がふんだんに収録されているのも見どころの1つで、カバー写真には、ホウとチューがレトロな喫茶店で『冬冬(トントン)の夏休み』の脚本を練っている様子をヤンが撮影したという貴重な1コマが選ばれている。収録された写真は全79点にものぼる。

【「侯孝賢と私の台湾ニューシネマ」概要】
発売日:4月1日(木)

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