『ボス恋』玉森裕太の“子犬系男子”に「やられた」 第1話から衝撃の展開に
■マイペースで天然な男性との出会い
面接までの空き時間、緊張を紛らわせるために、対策本を読もうとベンチを探していた奈未。しかし、あと1歩のところで、席が埋まり続けてしまう。すると、空いているベンチを眺める男性を発見。「座らないんですか」と奈未が声をかけたところ、「まさか」と返されたので、奈未はそのままベンチに腰掛けようとした。すると突然、男性が、「お尻!」と叫び、奈未に抱きついてきたのだ。
「セーフ」と顔と顔を近づけたまま、安心したようにつぶやく男性。しかし、驚きのあまり、奈未は男性を突き飛ばし、その勢いでベンチに腰掛けてしまう。実はこのベンチ、ペンキが塗りたてで、奈未のスーツにはペンキの跡がたっぷり…。思わず笑みがこぼれるほど古典的な展開で、奈未は面接前にピンチを迎えることになった。「あたし、この後大事な面接あるんですよ。このままじゃ…」と慌てる奈未に対し、男性は「会社の椅子にペンキついちゃう!」と自信満々で的外れの回答を。さらに、「意外とおしゃれだよ」とカメラで撮影しようとするなど、男性は続けてマイペースな天然っぷりを披露する。登場から約1分半のわずかな時間で、ドキドキと笑いを提供する強烈なキャラクター。それが、玉森演じる潤之介だった。
■玉森の丁寧で真摯な演技に注目
1月9日(土)に放送された『王様のブランチ』(TBS系)では、ニッチェの江上敬子が、第1話について「胸キュンではなく、“玉キュン”」と称していたが、この言葉の通り、初回から玉森は、絶妙な切なさと甘さで“玉キュン”シーンを演じきる。
子犬系イケメンでカメラマンの潤之介は、父が会社を経営する御曹司。初対面の奈未に、スーツが汚れた責任を感じ、22万8000円もする「EMPORIO ARMANI」のセットアップをプレゼントしようとしたり、「カルティエ」のブレスレットを「気合入るから」とさらっと奈未の腕に巻いたりと、かなりの羽振りの良さを感じさせる。
誰もが羨む将来が約束された家柄。しかし、潤之介は、その家柄ゆえの辛さも抱えている。潤之介がカメラマンとして生命保険会社とパンフレットの打ち合わせを行った際、担当者は、潤之介の仕事を絶賛する。だが、喜んだのも束の間、その担当者はパンフレットを肘で下敷きにし、「ところで、お父様、お元気ですか?」とまるでそれが本題であるかのように話を変えるのだ。自分の実力ではなく父の影しか見てもらえない潤之介。相手の本心を察した瞬間、潤之介の目からは徐々に輝きが失われていく。この潤之介が単なる“子犬系男子”ではないことが明かされる本シーンは、ジャニーズの演技派・玉森の丁寧で真摯な演技力が発揮される場面でもあった。『リバース』(TBS系)や『グランメゾン東京』(TBS系)などで積み重ねた経験と実績は伊達じゃない。
次ページ:【ネタバレあり】ラストシーンに衝撃走る!